「西郷四郎の生涯」-武術家以外の側面も知る

【読んだきっかけ】
西郷四郎といえば、大東流との関連も推測されている柔道家。
新書で、氏の生涯を解説する本が出ていたので読んでみました。

「伝説の天才柔道家 西郷四郎の生涯」
星亮一。平凡社。2013

小説「姿三四郎」のモデルといわれる講道館黎明期に活躍した柔道家、西郷四郎。

その生い立ちや思想を、幕末~明治期における会津藩の悲劇と関連付けながら、柔道家としての姿だけでなく、思想・実践したこと、あるいは記者としての活躍などから紹介する。

【内容】
序章 養父、西郷頼母の悲劇
1章 西郷四郎とは
2章 四郎の一家、津川に落ち延びる
3章 青雲の志
4章 続く会津人の困難
5章 四郎、上京する
6章 講道館四天王、最強の柔道家
7章 武田惣角という存在
8章 四郎と三人の勇士
9章 会津人と長崎
10章 日清・日露戦争の勃発
11章 鈴木天眼という人物
12章 東洋日の出新聞での活躍
13章 四郎の特派員豊国
14章 晩年の四郎

【感想】
柔道家(あるいは大東流とのつながり)としての姿を求める人には物足りないかもしれませんが、武術面以外の西郷四郎(とその周辺)を知りたいという人には、よい入門書だと思います。
会津藩・会津人に流れる精神を知ることで、より西郷四郎の行き方を理解することができると感じました。
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山嵐と西郷頼母

この本は、「史伝西郷四郎」を書いた、西郷頼母研究家を取材している。36年間頼母を取材した牧野登氏は、「会津人群像22号」(2012.11)で、西郷四郎の山嵐は西郷頼母(保科近悳)に教えられたものではなく、四郎独自の創意工夫によるものと修正しております。
 また、大東流は武田惣角に依頼されて創作したものと訂正しました。
 この理由は、身長140センチの頼母は武術の達人ではない。武田惣角の生家に同居した御供番(藩主護衛役)の武芸の達人が判明、合気の理論は真言密教、修験道、易学を教えた易者が判明、新たな証拠が出てきたためです。

 これまで史実が美化されているという指摘があり、これで西郷頼母、西郷四郎、武田惣角は地元における名誉回復がされました。
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