「メンタルヘルス・ファーストエイド」-特別なことではなく、普通に語れる話題として。。

【読んだきっかけ】
「メンタルヘルス」という言葉と「ファーストエイド」という言葉が組み合わさったタイトル。
そうか、メンタルヘルスにもそういった視点が大切なんだ。。と思い手に取りました

「メンタルヘルス・ファーストエイド」
ベティー キッチナー 他(著), メンタルヘルスファーストエイドジャパン (訳)。創元社。2012

【内容】
オーストラリアのメンタルヘルスのファーストエイドに関する国家的な研修のテキストを、日本の現状に合わせながら訳したものがこの本です。

第1章 メンタルヘルス・ファーストエイド
・メンタルヘルスにおけるファーストエイドの目的は、以下のとおりである
-自傷・他害の恐れのある人の生命を守ること
-メンタルヘルスの問題がさらに悪化するのを防ぐ支援をすること
-健全なメンタルヘルスの回復を促進すること
-精神疾患を患う人が安心できるようにすること

・メンタルヘルス・ファーストエイドは、治療者になることを学ぶのではなく、初期支援と、適切な専門家支援に
どう導くかを学ぶもの

・ステップは5つの基本ステップからなる
1)り 「リ」スクのチェック-自傷・他害のリスクをチェックする
2)は 「は」んだん・批判をせずに話を聞く
3)あ 「あ」んしんと情報を与える
4)さ 適切な専門家の「さ」ポートを求めるように導く
5)る せ「る」ふヘルプ(自分でできる対処法)を勧める

第2章 日本におけるメンタルヘルスの問題
・日本において、年間では成人の10人に1人が頻度の高いメンタルヘルスの問題を有するありふれた問題である。しかし、専門家の支援を得ることを行わずに抱え込んだり、周囲から理解してもらえないなどの問題を抱えている

第3章 うつ病
第4章 不安障害
第5章 精神病性障害
第6章 物質(アルコール・薬物)関連障害
第7章 自傷行為

3~7章については、代表的な症状について、1章で述べた5つの基本ステップのそれぞれによりファーストエイドの具体的な内容をまとめていきます。

例えば、うつ病の場合は、まず代表的な症状と、原因とおもわれることをまとめた上で、

リスクの判断  -主に自殺をしようとしたか、自殺の準備のような行動をしていないかのチェック
判断せず話を聞く-責めたり、むやみに励ましたりせずに、どんな気持ちかから聞いていく
安心を与える  -うつ病は医学的な問題であり、適切な治療により治ることを伝える
専門家のサポート-精神科医、医療機関・保健機関、心理療法士などの専門家の特徴など
セルフヘルプ  -認知療法、運動、呼吸法など自分でできる対処法の消化

などをまとめています。

【感想】
決して治療者になろうとするわけではなく、まずメンタルヘルスのことを理解すること、そして専門家(の治療へ)うまくつなげていくこと、これに従った記述がわかりやすく書かれています。

メンタルヘルスの問題を抱える人に接触することが当たり前になっている世の中。
こういった本で対応の最初の一歩をなんとなく知っているだけでも、問題を抱える人・対応する人それぞれにとって回復への初めの一歩を踏み出しやすくなると思います。

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