「邪学者 姫野命」-微妙なマンガですが。。

ところどころ興味深いところもあり、個人的には好きなんですが。。
少し宗教が入っているマンガなので、好き嫌いが別れるかもしれません。
(それ以前に、ちょっと古いマンガなので、見かけることがないかもしれません。。。)

「邪学者 姫野命シリーズ」全5巻
飯田耕一郎。徳間書店。1985?

霊能力者である姫野命(ひめの・みこと)が、超常現象的な事件に出会い解決していくというお話。

狐憑きの話や、低級な霊がついて人を惑わす話(そういう遊びが流行ったころだったかなぁ)などはよくあるストーリーといえばそうなのですが。。。

たまに、妙にリアルな話が出てくるのが1つの特徴かもしれません。
読んでいて、なんとなくゾクっとするような話が時々あります。

例えば。。。
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父親を交通事故で亡くした女の子が、空気でお団子を作る真似をする。
それを空に放つと、その念の塊のようなものが走っている自動車にぶつかって新たに事故を引き起こす。。。
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とか。

あと、個人的に好きなのは、姫野命は幼少の頃に合気道の開祖(と思しきおじいちゃん)と出会い、特別に合気道を習ったという設定があるからですね。
他にも、たまに武術的な話が出てきます(まぁ、霊関係が主で武術的なことは話のおまけですが)。

特に好きな話が、姫野命に弟子入り?した男性が、弓道を一つの悟りの手段として学ぶ話です。

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師より、弓道では、離れを無我の境地で行うことで、的や狙いなど関係なく百発百中となると言われるが、彼はそんなことはできないと考えてしまう。
狙わないと当たらないはず。。。
師の言葉やそういった境地があることを信じることができず悩む。

が、ある事件をきっかけに、ふと、その境地を味わうことができた。

そして、師の前においても、”それ”(小さい自己を離れた父母未詳以前のわたし)が弓を射ることを実現する。

ただ、師も姫野も、これがあくまで彼にとっての出発点であることを知っている。。。
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できたからといって、それがこれからも続くかどうかはわからない。

ただ、そこにそういう世界があることを純粋に信じられるかどうか、その世界に自分を委ねることができるかどうか、そういったことを表している話だとおもいます。

だからといって盲目的に信じるわけにもいかないというところが難しいのでしょうが。。。
(このあたりが少し宗教的なところを感じて、苦手な人は苦手なマンガかもしれません)

絵もちょっと静かというか、多く書き込んでいるわけではないけど、余白に何か潜んでいそうな気がしたりします。続きが出たら面白いと思いますが、さすがにもうないでしょうねぇ。。。

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tag : 邪学者姫野命 マンガ 感想

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Re: 姫野命

たろ様

コメントありがとうございます。
一時期、宗教モノのマンガが結構あった気がしますが、オウム事件でだいぶ減ったと思います。

姫野命シリーズは、はっきりと神とかを出すわけではなく、神(真理といってもいいのかな)に近づこうとする人間を描いたり、宗教の中に見られる均衡感を書いたりと興味深い描き方をしていたなーと、今になって思います。

姫野命

はじめまして。初めて書き込みさせていただきます。

とある宗教の方と話していて、その方のおっしゃる考え方を進めていけば残念な世界が待っているのを感じて、「そういえば昔古本屋で買ったマンガでそれを悟ることのできるものあったなあ。飯田耕一郎さんだったなあ。」と、ググルビンゴで、ついでにヤフオクで見ると5巻1500円即決なので、決めた後にサーフィンしていてこちらに參りました。

これを読んでもらえば、少しは感じてもらえると思うのですがねえ。君子危うきに近寄らずは鉄則だと思うのですが、平安京のあやかしの世界を現代に生きるのは……くわばらくわばら……ですよねえ……(^_^;)
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