『世界からバナナがなくなるまえに』(青土社)

食糧危機の問題は、温暖化や人口爆発だけでなく、経済優先で行われている人類の農業そのものにある。。。

ロブ・ダン(著)、高橋洋(訳)『世界からバナナがなくなるまえに 食糧危機に立ち向かう科学者たち』。青土社。2017

人類の消費している植物性植物のカロリーの80%は、わずか12種類の植物から得ている(米、小麦で半分近く)。
限られた食物への過度の依存は、地球の風景を変え、そして人類の危機にもつながる。
本書はこの状況を警告し、そして、この問題に立ち向かう科学者たちの姿を書く。

20世紀半ばのグアテマラで栽培されていたバナナは、単一品種のプランテーションにより成り立ち、パナマ病によって壊滅的な打撃を受けた。

19世紀半ばのアイルランドの卵菌によるジャガイモ飢饉は、アイルランド人口を半減させ、深刻な危機を与えた…

一品種への過度な農業依存は、その品種への疫病や害虫の発生により、農業のみならず人々の生活を脅かす(本書では、他にアフリカのキャッサバの害虫被害やゴムの木の葉枯病などが書かれる)。

こういった危機に対し、うまく駆除を生物学的コントロールで行なった例もあるが稀である。

さらには、ブラジルのカカオ栽培への天狗巣病菌拡散のように、人為的に行われ、コントロールが効かなくなった事例もある。

科学者たちは、植物の多様性のために種子保存を試みており、成功している事例もあるが、必ずしも重要性が認識されず、また政治や戦争の影響で失われてしまう種子もある。

科学者、あるいは人々は何ができるか。
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ジャンル : 本・雑誌

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