『ロボットアニメビジネス進化論』(光文社新書)

8月に読んだ本
五十嵐浩司『ロボットアニメビジネス進化論』。光文社新書。2017。


honnohon

アニメやホビー関連のフリー編集者である著者が、
1.アニメとビジネスの結びつきが生育した時代を生きてきた自らの記憶を記し
2.専門として聞き留めてきた関係者の話を残し
3.日本のこの分野を俯瞰するために
書いた本
08-28 08:17


日本のアニメは、その黎明期から1960年代終わりまでは食品業界と結びついていた(鉄腕アトムー明治製菓、鉄人28号ー江崎グリコ、エイトマンー丸美屋)。
1970年代に入り、アニメは玩具メーカーのマーチャンダイジングと結びつき、両者の協同によりアニメと玩具が市場へ流れ込んだ。
08-28 08:20


序章。1972年のガッチャマンとマジンガーZの放映が、日本のロボットアニメの発展を考える上で、
・合体メカニック
・メカ描写
・出動シークエンス
・新兵器登場
を、印象的に、大規模に取り込んだ点で、著者は重要と考える。
また、玩具展開やメディアミクスの嚆矢でもある。
08-28 08:25


第1章。マジンガーZのマーチャンダイジングとして、日本最初のキャラクター玩具専業メーカー、ポピーの活躍がある。
わずか7名で始まったポピーは、大型のジャンボマシンダーの発売、そして超合金と名付けたダイキャスト製の重量感あふれる玩具でトップメーカーへ駆け上った。
08-28 08:30


第2章。ポピーの超合金は、重量感から、変形・合体など遊び方を前面に出すようになる(勇者ライディーン、コン・バトラーⅤ)。
一方、他社は球体マグネットを間接部分に使うタカラのマグネロボットや、ブルマァク社の合体玩具の販売など特色を出しながらキャラクター玩具市場へ参入した。
08-28 08:35


第3章。子供目線からおもちゃとしての魅力をキャラクターのプラモデルに出してきたバンダイ模型だが、ロボットブームの収束により、新たな市場開拓が必要となった。
そこで、宇宙戦艦ヤマトのプラモデルに、アニメファンをターゲットとするシリーズを展開し、コレクション性なども取り入れ販売した。
08-28 08:39


第4章。新しい市場としてガンダムが取り上げられる。
バンダイ模型では、スケールモデルの本格展開を取り入れたガンプラを販売した。
また、講談社が映画とホビー誌、出発により大がかりな展開を行うことで、ガンダムは一般にも広く流行するコンテンツとなった。
08-28 08:43


第5章。ガンプラはキャラクター玩具の常識を超え、そこに市場としての魅力を感じた同業他社が模型市場へ参入をした。
アオシマは日本サンライズとイデオンで、タカラは緻密なマーケティングを行いダグラムシリーズでそれぞれバンダイを猛追。
バンダイはハイクオリティ路線をとったが伸び悩んだ。
08-28 09:00


バンダイの低迷の裏には、今までと異なる企業連合をとったマクロスシリーズへのメーカー参入があった。番組放映開始前からの商品販売、怒涛のシリーズ発売による売り場占拠など、マクロス一色という状況を計算して作り上げた戦略により、ここにロボットアニメのピークが生まれた。
08-28 09:06


第6章。ロボットアニメとは別に、タカラが1970年代からタカラは変形、合体キャラクター玩具路線を継続していた(変身サイボーグ、ミクロマン、リアル&ロボなど)。このシリーズが提携した大手玩具メーカー、ハズブロは、トランスフォーマーと名付けアメリカ市場で販売。大ヒットとなる。
08-28 09:10


第7章。1990年代になり、80年代から始まったディフォルメキャラクター市場が活発化し、メーカーもそこに力を注ぐ。
そこには、テレビゲームとディフォルメロボットの親和性もあった。ロボットアニメはリアルからヒーロー化し、また玩具以外(映像ソフト)へマーチャンダイジングが進められた
08-28 09:13


第8章。現在、大人向けハイエンドモデルのロボット商品が、企業をはじめとして売られている。
08-28 09:16

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