『環境破壊と現代奴隷制』(凱風社)

今現在でも、4580万人と推定される人々が奴隷として使われ、そしてその現場の多くが自然破壊と強く関係している。
人身売買や奴隷問題へ立ち向かうNGOや国連活動に関わり、また大学教授として調査を行う著者による問題提起と行動への書。

ケビン ベイルズ (著)、大和田 英子 (訳)『環境破壊と現代奴隷制 血塗られた大地に隠された真実』。凱風社。2017。

現代の奴隷制と、奴隷制が密接に自然破壊と結びついている状況を多くの国の事例から示す。

インドの花崗岩などの採掘場
今後における鉱山での合法という皮をかぶった奴隷制と女性への強姦、その制度への政府の関連、森と生態系の破壊
バングラディッシュのエビの養殖場など漁業での奴隷とマングローブなどの森の破壊
ガーナの金鉱山での病気を前提とする劣悪な環境での奴隷労働と水銀などによる環境汚染
ブラジルでのアマゾンの森林伐採に奴隷労働が使われている状況
・・・

人々が奴隷へと陥る原因も、暴力・貧困と様々である。
そして、奴隷制がもたらすのは肉体的な苦痛だけではなく、人としての尊厳や記憶・感情の喪失まで広がる。

本書ではさらに、奴隷制に反対し活動する人々が多く殺されている現状も示される。

そして、そういった奴隷制によって産出された様々なものが、今自分が使用している様々なものに使われている。
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