『子どもの敏感さに困ったら読む本』(誠文堂新光社)

以前読んだ『敏感すぎて困っている自分の対処法』で紹介されていたHSP=過剰に敏感な人、の子ども版、HSC=過剰に敏感な子ども(Higily Sensitive Child)について書かれた本。

長沼睦雄。『子どもの敏感さに困ったら読む本 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方』。誠文堂新光社。2017

5人に1人といわれる敏感気質な人(HSP=Highly Sensitive Person)。非常に敏感で繊細な子どもは、この敏感気質をもつ子ども(HSC)かもしれず、敏感気質を理解することで子ども自身の生きづらさや子どもを育てる親のつらさを助けられるかもしれない。
本書はそんな思いを持つ児童精神科医によって書かれた本。

HSCかどうかをチェックするためのリスト(すぐにびっくりする/服のチクチクやラベルが嫌い。。。/物事を深く考えるなど23項目への該当有無)はあるが、重要なのはいくつ当てはまったという数ではなく、こういった症状がどう子どもに表れているかということ。

HSC(やHSP)の特性として、その概念を考えたアーロン博士は以下の4つを挙げる。
1.深く処理する
2.過剰に刺激を受けやすい
3.全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
4.ささいな刺激を察知する

こういった特性は、脳の中の不安の回路が強いためと考えられるが、それは病気ではなく、その人の気質であって、生まれ持った特性としてうまく付き合っていくものと著者は考える。

こういう特性を持つ子どもの親に対して、著者は
・「普通」にとらわれる必要はない
・不安の根っこに気づき、その根っこを和らげるような対処をする
・負の感情を乗り越えられるものとして思わせられるよう安心感を与える
・叱る、褒めるではなく、存在そのものを肯定する
・得意を伸ばしてあげる(不得意をなんとかしようとすると難しい)
・うまくいかなくてイライラする自分に対して責めなくて良い
といったアドバイスを事例とともに示す。

3章ではHSCのこどもたちの例を、4章では子どもが苦しまないように、また親が苦しまないようにするため、子どもだけでなく親が自分自身の問題にも向き合いながら、自らを肯定することなどを提唱する(HSCを育てる13か条も章末に提示)。

5章では、敏感な人がもつ繊細さやマインズ・アイ(目に見えないものを想像で見ることができる力)などを「敏感力」として伸ばし、その才能を活かすことを考える。
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