『超予測力』(早川書房)

6月に読んだ本。

フィリップ・E・ テトロック、 ダン・ ガードナー 『超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条』。早川書房。2016

アメリカにおいて実施されている予測についての数千人が参加する研究
「優れた判断プロジェクト Good Job Project:GJP)」
ここでは、二万人以上の一般人が、重要な世界的問題について、個人またはチームで予測を立てる。
それらの予測の精度や、どういった要因が予測の質を高めているかについて研究しているのが著者らのチームであり、ここにおいて「超予測力」ともいうべき、非常に精度の高い予測を行う人々がいることが示された。
彼らはどうしてそこまでの高い予測ができるのか。

超予測者の特徴としては

モノの考え方
-慎重(確実なことは1つもない)
-謙虚(現実はどこまでも複雑)
-非決定論的(何が起きるかは決まっておらず、起こらないこともある)

思考スタイル
-積極的柔軟性(意見は仮説にすぎない)
-知的、博識、認知欲求が強い
-思慮深い(内省的で自己を批判的に見る)
-数字に強い

予測の方法
-現実的(特定の思想や考えに固執しない)
-分析的(他の視点を検討する)
-トンボの目(多様な視点を自らの視点に取り入れる)
-確率論的(可能性をた段階評価する)
-慎重(かつマメな)更新(事実が変われば意見を変える)
-心理的バイアスの直感的理解(自分の思考に認知的バイアスが影響してないか野確認を重要視)

努力
-しなやかなマインドセット(能力は伸ばせると信じている)
-やりぬく力(時間がかかっても努力し続ける強い意思)

が挙げられる(247-249)。

付録にサブタイトルにある10カ条が示される(詳細は www.goodjudgement.com)
1.トリアージ(重要な問題、予測が可能な問題に取り組む)
2.手に負えない問題は、手に負えるサブ問題に分解する
3.外側と内側の分析視点を持つ
4.エビデンスに対する過少/過剰反応を避ける
5.自らと対立する見解を考える
6.問題に応じて不確実性はできるだけ細かく予測(6:4より55:45)
7.自信過剰/過少や慎重/決断のバランスをとる
8.失敗したときには原因を検証する(後知恵バイアスをはぶく)
9.仲間の最良の部分を引き出し、自分の最良の部分を引き出してもらう
10.ミスをばらんすよく変わすために、実際にやってみる

そして
11.心得を絶対視しない
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