『情動とトラウマ』(朝倉書店)

6/9に読んだ本。
奥山眞紀子、三村將(編)『情動とトラウマ 制御の仕組みと治療・対応』。朝倉書店。2017。


honnohon

奥山眞紀子、三村將(編)『情動とトラウマ 制御の仕組みと治療・対応』。朝倉書店。2017。
情動という観点からこころの問題を多面的に扱う「情動学シリーズ」の一冊。
本書では、トラウマ体験をテーマに、情動調節への影響とその対応が、体験の特徴と年代による違いで分けて記述される。
06-09 18:21

総論では、単回性トラウマ(一回だけの体験により生じたトラウマ)がまず取り上げられる。
ここでは、トラウマ概念が受け入れるまでの歴史から書かれ、トラウマが情動調節にどう影響を与えるか、その治療(認知の修正)をどのように行うかが、交通事故被害の目撃者の例から書かれる。
06-09 18:26

続く2章では、複雑性トラウマとして、持続し繰り返されるトラウマ(虐待を受け続けた子供など)について書かれる。
治療としては、認知行動療法に簡単に触れられている。
06-09 18:28

各論1では、子供〜青年について、愛着障害などとの関係や非行との結びつきなどが書かれる。
トラウマと愛着体験の歪みが、初期の情動や関係性の調節障害を生み、薬物や摂食障害や自傷または歪んだ人間関係で得られた仮の安定経験から、そういったリスクの高い行動スタイルをもたらす。
06-09 18:32

そこからさらに、自傷スペクトラム行動のサイクル(リスクの高い行動→一時的な解放→離脱症状や自己嫌悪→再体験や過覚醒→認知を歪ませリスクの高い行動…)に結びつく図式を示す。
治療として、認知療法や語り、対人関係のつながりを学ぶことなどが示される。また、親に治療が必要な場合もある。
06-09 18:36

各論2では、成人期におけるトラウマとその治療が、性暴力被害者や重い病気の患者、原発事故被害者などの例を元に示される。
最後の2章ではトラウマ強化のサイクルが、脳機能(条件付け記憶など)と関連して解説され、薬物による治療を示したり、様々な精神的療法が紹介される。
06-09 18:41

関連記事

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 情動とトラウマ

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ホンの本好き

Author:ホンの本好き
読んだ本からオススメの本を、半分備忘録的に記録します~

最新記事
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる