『現代子ども文化考』(辺境社)

5月に読んだ本。

山中恒 『現代子ども文化考 「子ども」に寄り添って』 辺境社。2017

児童読み物作家であり、また特に戦時下を中心とした子どもに関する社会・文化についての歴史についてノンフィクションを何冊もまとめられた著者による、連載や雑誌寄稿をまとめた本。

著者は満州事変の年に生まれ、戦中教育による国への忠誠が敗戦にして一気に変わるという社会を経験。
その中で児童文学に魅せられ文学への道を進んでいくが、極端な思想的な児童文学の風潮からは背を向けてきた。

自らが経験したことを踏まえながら、近年の政治・社会が進んでいるおかしな方向に対し、「子ども文化」への関わりという視点から異論・警告を綴った連載がまとめられる。

子どもの貧困問題、教育、国が国体や教科書を押し付け始めたこと、靖国。。。
様々な話題が書かれながらも、そこに感じるのは著者の子どもたちへの優しいまなざしと、子どもへの信頼。

2章では東京都の健全育成条例と言論出版との関係を中心とした文章がまとめられ、3章では課題図書(の選出構造と問題)がまとめられている。
山中恒さんの物語と言うと「おれがあいつで あいつがおれで」(転校生)あたりがよく知られているのでしょうが、
僕の中ではこれかなぁ。。
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ジャンル : 本・雑誌

tag : 現代子ども文化考

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