『この世にたやすい仕事はない』(日本経済新聞出版社)

5月に読んだ本。小説。

津村記久子 『この世にたやすい仕事はない』 日本経済新聞出版社。2015

14年働いてきた仕事を燃え尽きて辞め、失業保険も切れたため職探しを始めた主人公。
彼女は、「コラーゲンの抽出を見守るような仕事」(つまり。。。それほど燃え尽きもしないで働けそうな、変化のない地味な仕事?)を求め、紹介された職に就く。

最初は、対象者の生活・行動をモニターを通じて監視する仕事(「みはりのしごと」)。
次は、バスのアナウンス広告を編集する仕事(「バスのアナウンスのしごと」)
3つめは、お菓子の個袋の裏に書かれている豆知識を考えるしごと(「おかきの袋の仕事」)
そして、街に貼られるポスターを管理するしごと(「路地を訪ねるしごと」)
最後は、森林公園の外れの小屋で森の見回りをするしごと(「大きな森の小屋での簡単なしごと」)

ファンタジーのようでもありながら。。。
でも、やはりしごとのことが書かれている。特に最終話の話は、転職経験のある私には最後のほうがなんとなく身につまされた。

「またそれを受け入れる日が来たのだろう。どんな穴が待ちかまえているかはあずかり知れないけれども、だいたい何をしていたって、何が起こるかなんてわからないことについては、短い期間に五つも仕事を転々としてよくわかった。ただ祈り、全力を尽くすだけだ。どうかうまくいきますように」

※経済新聞の出版社から発刊されているからといって、仕事ノンフィクションではありません。
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