『超高齢社会を生きる』(誠信書房)

4月に読んだ本。
日本心理学会(監修)。『超高齢社会を生きる 老いに寄り添う心理学』。誠信書房。2016

超高齢社会=65歳以上の人が総人口の21%を超える社会となった日本。
高齢者へどのように心理的支援を行うかと言う視点からまとめられた本書では、

第一部では、健康維持のために、運動・食事の習慣をどう維持するか
第二部では、高齢者と社会のつながりを使うモノや周囲とのコミュニケーションをどう維持するか
第三部では、認知症にどう対処していくか

というくくりで、それぞれ具体的な研究事例などが紹介される。

高齢者の身体活動や運動を心理的支援する方策としては、成人では有効な目標設定-セルフモニタリング-自己強化という流れが高齢者には有効でなく、実行を妨げる要因に対しての方策を一緒に考えるなどの方法が有効という研究結果が紹介される。
ここから、体の状況や時間的ゆとりなど高齢者特有の要因に着目した支援が求められることが述べられる。

また、百寿者から学ぶこととして、サクセスフルエイジングのためには、つながり、変化への気づき、変わらないことの発見、自分にだけできることの発見、が挙げられる。

高齢者とモノとのかかわりについては、高齢者が新しいものを使えなくなる状態が、加齢による抑制機能低下・メンタルモデルの不足・自分の変化への適応のための行動、などから生じ、それぞれのために心理的支援がどう可能かが触れられる。

高齢者の閉じこもりに対しては、専門家によるライフレビューが有効な支援となりうることが事例などから示される。

認知症対策としては、高齢者本人だけではなく、介護する家族などのケアまで含めた支援が必要であることが示唆される。
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