『情報参謀』(講談社現代新書)

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小口日出彦『情報参謀』。講談社現代新書。2016

①自民党が野党となった2009年〜自民党が政権完全奪取した2013年間まで、自民党の情報参謀となったのが著者。
政権奪還に向けて行われた情報分析活動を示すことで、政治における情報の価値の高まりを表すために書かれた。
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『情報参謀』②本書ではこの期間を4つに分け、それぞれの期間での分析切り口や攻め方を、期間の政治や社会の特徴と共に書く。
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『情報参謀』③第1フェーズ:2009秋〜2010夏参院選。
著者たちのグループが「クチコミ@総選挙」という形で行った、テレビとネットの情報"のみ"で当落予想をする活動と的中80%の結果に自民党が着目。わかりやすさによる民主党の勝利をデータで示し、自民党の情報参謀となった
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『情報参謀』④週一の情報分析レポートの中で、自民党がテレビなどで全く取り上げられていないことが明確になり、政治とカネや普天間移設など、どのトピックに力を入れて国会対策をすればよいかを示した。レポートは日単位となり、参院選では自民党が議席を増やし政権奪還の橋頭堡を作った。
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『情報参謀』⑤第2フェーズ:2010秋〜2011夏は、政治の世界にネットが食い込んだ時期である。
これには、小沢一郎のニコ動画会見や、尖閣ビデオ流出事件が影響している。
レポートを文字から、時系列とニュース順位によるバブルチャートへ変え、報道量とクチコミ量が一目でわかるよう変更
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『情報参謀』⑥この時期、自民党でもネットへの食い込みとして谷垣幹事長によるツイッター対話集会や、自民党本部からのカフェスタからの国会解説ライブなどが行われた。東日本大震災の報道などをもとに情報分析手法もさらに深まっていった。
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『情報参謀』⑦第3フェーズ:2011秋〜2012冬衆院選では、野田総理という手堅い政治家により、政治全体の情報露出が少なくなり情報分析も行いにくくなった。
そうした中で、自民党では、地味な野田総理に対するかのように、パフォーマンス力の高いリーダーとして安倍総裁が誕生した。
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『情報参謀』⑧野田総理の衆院解散により始まった選挙戦では、事前の準備もあり、レポートを選挙情報を盛り込んだものとするなど、選挙対策に役立つ情報分析と活用が行われた。また、ネガテイブに表れた言葉をポジティブに捉えなおさせる戦略なども取られた。衆院選は自民党圧勝となった。
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『情報参謀』⑨第4フェーズ:2013夏参院選まででは、衆院選で蓄積した選挙ノウハウが注ぎ込まれ、またネット選挙運動への対策、政策サイトへの誘導など様々な試みを戦略的に行い、ここでも、圧勝した。
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こういった情報価値を認識した戦略が、今の野党で行われているかが疑問(なんとなく共産党あたりは独自に行っていそうだが。。)。
著者らは自民党が日本をよくするという信念の元に、自民党への情報戦略の提供を行ってきたわけだが、現在の政権の政治を見てその認識を深めているのかどうかも少し知りたくなったり。
バブルチャートについては、影響を時系列に見るようなときに参考になるチャートだなぁと思った。
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