『前に進むための読書論 東大首席弁護士の本棚』 (光文社新書)、他

honnohon

山口真由 『前に進むための読書論 東大首席弁護士の本棚』。光文社新書。2016。

東大首席卒業、財務省に2年勤務後、弁護士として活躍し、ハーバード大ロースクール留学中、という経歴の著者による読書論とお勧めの本。
02-24 07:08

著者の読書論は一章にまとめられている。
著者にとって読書とは自分でない人生の体験であり、他者の思考を辿ったり、全く違う物語を生きること。
こういった自分でない人生の体験が、挫折や思いがけない出来事や人への対処、人との距離感の取り方に役立つと著者は書く。
02-24 07:11

2章以降は著者のお気に入りの本が、
日本の小説(浅田次郎、遠藤周作、沼田まほかる、吉本ばなな…)
海外の小説(『カラーパープル』、フォーサイス、トニ・モリスン…)
ノンフィクションやエッセイ(今井一『住民投票』、逢坂巌『日本政治とメディア』、カポーティ『冷血』…)と章でまとめられ、
02-24 07:16

最終章ではファンタジー分野の本が紹介される。


02-24 07:17

今週は、読書関係でもう一冊。川辺秀美『カリスマ編集者の「読む技術」』。洋泉社。2009。

編集者として培ってきた読む技術のエッセンスをまとめ、「本を読むことで、あなたの人生を思い描いている方向に変えられる」ことを示そうと試みる。
02-24 19:00

「読む」ことは技術であり、著者は以下3つの事柄がサイクリックにつながるものと考える。
1、自分の思考の整理(軸の設定、情報取得目的の決定など)
2、習慣化(日常の中へ読書を組み込む)
3、行動(アウトプット前提の読書)。
読む技術は、多読により磨かれると著者は説く。
02-24 19:05

多読は、やがて情報を伝えたいという欲求を産み、それがアウトプットにつながる。
02-24 19:07

2章では読む術と題して、何のために読むかが書かれる。
著者は、感動・生命・経済・娯楽の4つの分野を読むことをまず勧める。

02-24 19:10

3章は、読めてないことをわかるためのトレーニング。12の問題に即答を求め、いかに読めていないかを理解させる。
4章は、読書のためのいくつかのテクニック。目次、斜め読み、名詞着目など。
02-24 19:12

僕はなんのために読書をするか。
他の人生を生きるため(山口氏)やよりよく生きるため(川辺氏)の考えに近いが、僕にとっては「想像力を広げるため」かな。
想像力と言っても広い意味で、自分が経験・知見しない世界が存在することに畏れを抱きながら、そういった様々な世界を垣間見、またはほんの少し足を踏み入れてみることが、僕にとっての読書。
だから、フィクションだけでなく、ノンフィクション(特に少し学術的なことが入った本のように特定分野にこだわり、そこを深く見せてくれる)本に惹かれるのかもしれない。

多読が自分なりの読書テクニックを作っているだろう事はなんとなく自分の経験から想像がつく(多分読むのが速いのは、川辺氏が書かれているようなテクニックをそれなりに自分の中で作っているからだろう)。

必要なのは読むことへの目的意識を両氏のように明確にすることかな。
想像力を広げるため、は何のため?
それが他者への理解を深めたりするなら、それを求めるのは何のため?
というように。

突き詰めて、本があるから本を読む、になったらその時はそれでもよいのかと。
その時、本があるから本を読む、という言葉の意味が、自分にとって深く・太くなるはずなので。
今年一年は、読書論的な本をなるべく多く読み、自分の中での読書の位置づけを明確にしておきたいですな。
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ジャンル : 本・雑誌

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