『すべての見えない光』(新潮社)

2/13の週に読んだ本。
アンソニー・ドーア(著)、藤井光(訳) 『すべての見えない光』。新潮社。2016

第二次世界大戦中のヨーロッパ。
孤児のドイツ人少年の物語と、盲目のフランス人少女の物語が、カードのシャッフルのように交互に積み重ねられて、一つの物語となる。そんな構成の小説。

ドイツ人少年ヴェルナーは、当時のドイツ社会において一般の人々がたどったであろう道をためらいながらも進む。
きっと、幼い妹の
「兄さん、嘘をつかないで。自分には嘘をついてもいいけど、わたしには嘘をつかないで」
という言葉を心に残しながら。

フランス人少女マリー=ロールは、自分自身は大きな力に守られながら周囲の人々が不幸に見舞われているのかも知れないと言う不安を抱えながら生きる。傍にはいない父親の愛を感じながら。

二人の物語が交差するのは、ほんの一日、いや数時間だろうか。
その一瞬の交差が切なく、そして、その後のヴェルナーの物語とマリー=ロールの物語がまた切ない。
美しく哀しい物語。
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