『劇画ヒットラー』(ちくま文庫)

1/23の週に読んだ本。

水木しげる 『劇画ヒットラー』。ちくま文庫。1990

第二次大戦末期のドイツ、隠れ暮らすユダヤ人達、ナチへの抵抗運動を示す息子と商人の父、レジスタンス内の疑心暗鬼から物語が始まる。
「これがやつらのねらいだ。死の恐怖は酸みたいにおれたちを侵す」

物語はヒットラーの青年期へ遡り、売れない画家であった彼は、第一次大戦の塹壕の中、そして敗戦時の病院生活の中で、誤った知識や噂を元にユダヤ人への怨みを育てていく。

そんな彼が、ひょんなことからちっぽけなドイツ労働者党(後に国家社会主義ドイツ労働者党=ナチス党)に入党し、持ち前の演説能力から党を独裁的に支配し、徐々に影響力を広げていく。

バイエルン州の革命失敗を始め、牢獄経験も経ながら、彼は「わが闘争」を記し、ついに政権をとるに到る。
そこからは、一気に周辺国に侵攻。。。するものの、最終的にはソ連への無理な進攻がたたり敗北。
自ら死を選び、ドイツは廃墟となる。

そんなヒットラーの伝記を漫画に表したのが本作。著者は水木しげる。
ここに描かれるヒットラーは、ある意味偏執的な人物。。。彼がなぜ政権をとりそして戦争をはじめたのかをなんとなく知ることができる(それは、ヒットラーおよび彼の周辺や政争的な面から。あるいは宥和政策をとった周辺大国の動きから)。
しかし、ここにあまり表れていないのは、冒頭の「あの男を生み出したのはわれわれドイツ人なんだ」なのかもしれない。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 劇画ヒットラー

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