『あなたの体は9割が細菌』(河出書房新社)

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1/9の週に読んだ本。
アランナ・コリン 『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』。河出書房新社。2016。

自らの経験より始まった、抗生物質の使用過多が人間に共生する微生物に悪影響を与え、その人の心身の健康をそこなっているのではないか、という考えを探求していく著者。
01-13 19:02

序章では、ヒトが微生物とともに進化し、ヒトの体内には豊かな微生物の生態系が構築されていることを示す。マイクロバイオータと呼ばれる100兆以上の共生微生物は、人にとって様々な効果的な働きかけをしていることを示唆する。
01-13 19:06

21世紀病と呼ばれる自己免疫疾患を系の様々な病気は、それ以前の医療のイノベーション、予防接種、医療現場の衛生、公衆衛生対策、そして、抗生物質の発明と多用から生じた、ヒトにとって「ふつう」でない状況から生まれて来たのではないか。腸で発生することが多いこの病気の原因をまず探る。
01-13 19:10

腸で発生する病気の原因を探ると、腸内のマイクロバイオータの構成の差と、それによる腸壁の細胞の隙間の発生が見えてくる(2章)。この隙間から、体内に吸収されてはいけない物質が入り、体や脳に影響を与えているのではないか。幼少期の抗生物質投与が原因で自閉症となった事例などが検証される
01-13 19:16

4章では、腸内のマイクロバイオータがヒトの免疫系の発達によい影響を与えており、抗生物質投与で組成が変わることで悪影響が出ることが述べられる。これは、肥満の原因ともなっており(5章)、微生物の組成を変えることで体重が変化することがラット実験などで検証されている。
01-13 19:21

肥満は、カロリーのインアウト差や糖質脂質の摂取バランスからだけでは説明できない。ここに、腸内の微生物の構成割合という視点を入れると、説明がしやすくなる。不足しているのは微生物の餌となる食物繊維などで、その摂取量増加は微生物組成をよい方向に変え、減量に効果がある(6章)。
01-13 19:31

7章では、他の生物の事例を挙げながら、ヒトにおいても出産や授乳により、母親から子供へ微生物環境が効率的に成長に合わせた形で行われていることを示す。しかし、同時にこの微生物の継承が、帝王切開や粉ミルクによりできなくなった状況と影響に触れる。
01-13 21:15

さらに、腸内の微生物環境が壊れた患者に対し、新しい治療法としての糞便移植とその効果を8章に書く。ここで重要かつ困難なのが理想のドナーであり、抗生物質をほとんど摂取したことがない健康な人が稀有であることから、代替的な方法も模索されている。微生物とヒトの関係を見直す一冊。
01-13 21:18

読んでいてなるほどと思ったのは、カロリーや糖質脂質の割合だけでは説明できない食事と体重の関係。
同じようなものを食べている家族であっても、体重への影響は人それぞれであったり。。。
食物繊維の不足は感じているので、食物繊維と、あとはオリゴ糖などの腸内の微生物へのよい餌の摂取が必要かなぁ。
実際、ヒトって、どこまでがヒトなんだろ。。。
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