『青のない国』(小さい書房)

1/2の週に読んだ本。

風木 一人(著)、長友 啓典・松 昭教(絵) 『青のない国』。小さい書房。2014。


先日読んだ『"ひとり出版社"という働きかた』(河出書房新社) で紹介されていた、小さい書房社の絵本。

山のふもとに住む植物好きの一人の男。
ある日、彼が山で見つけた枯れかけた植物。
今まで見たことのないその植物を、男は家に持ち帰り大切に育てる。

男の世話の甲斐があって、植物は元気を取り戻し、そして今まで男が、いや、彼が住む国では誰も見たことがない色の花を咲かせる。

「これ・・・・・・青じゃないか?」

神話の中にしか登場せず、誰も見たことがない「青」。
友人の画家が言ったその一言を、男は信じきれないが、しかし彼の花を一目見ようと人々は訪れ。。。
そして、さらには商業的に利用しようとする人も出てくる。

しかし、ある日、その花の色は人々により「青」でないと認識され、男は人々から非難される。

では、この花は何色なんだ。この花は美しいのか・・・男は悩み、孤立する。

誰とも会わなくなってしまった男のもとへ、ある日一人の女性が訪れる。
「青い花」を病気の、もうすぐ死ぬかもしれない娘に見せたい、と。
男は自分の花が青ではないと断るが、女性は諦めない。

彼女の娘の元へ、彼は花を持っていくのだろうか。
最初に読んだときはなんとなくモヤっとした印象がしたが、もう一度読んでみるとなんとなく心のモヤモヤが消えていくような本。
「大人向けの絵本」と聴いたりすると、なんとなくそこから意味を見いだそうとしたり、構えて読んでしまうが、ただ素直に読めばよいのかもしれない。
深読みしてもよいし、お話として読み流してもよいし。
何かの喩えだと思ってもよいし、純粋に物語として読むだけでもよいし。
いつか、ふと思い出しそうな、そんな絵本。
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 青のない国

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