石黒圭 『「読む」技術』 (光文社新書)

1/2の週に読んだ本。
石黒圭 『「読む」技術 -速読・精読・味読の力をつける』 。光文社新書。2010

【内容】
語学・日本語研究者である著者が、「文章を読むという営みを、語学的に考えることで、これまで知らなかった「読む」技術の広がりを体感していただく本」(著者HP http://ishigurokei.cafe.coocan.jp/index.html より)として書いたもの。

読むという行為は、読む書く聞く話すの内、最も日常多く行うにも関わらず、トレーニングされることが少ない。
読むにも目的に応じた多くの種類があり、また人によって読み方に癖があるので、その癖を自覚し改善することが、文書から多様な意味を引き出し、想像力を発揮させる。

読むは、画像取得→文字認識→意味変換→内容構成の、4プロセスからなる。
読み方としては、
1.スキャニング(超速読-表現検索)
2.スキミング(速読-大意把握)
3.味読(平読-楽しみ)
4.熟読(精読-概念習得)
5.記憶(超精読-内容再生)
の5種類があり、本書では、スキャニングを除く、4つの読み方のための読解ストラテジーを紹介する。

スキミングのスキル向上のための技術
・話題ストラテジー   :文章のスキーマを書名、見出、最初の一文などからまず想像しておく
・取捨選択ストラテジー:漢字を読み拾う、段落最初を読み拾う、文頭に指示語や接続詞が付いているものを軸に読む、〜のだ文末から主張を読み拾う

味読スキル向上のための技術
・視覚化ストラテジー:視点(視座、注視点、視野、視線)に注意し、文章から映像を理解し再現する
・予測ストラテジー :文章を読んで生じた疑問を問いとして発する、先のストーリーに注意し具体像を絞り、実際の文章と照合する
・文脈ストラテジー :違和感の再調整、接続詞などから書き手の思考の流れを推測、全体像の意識など

精読スキル向上のための技術
・行間ストラテジー:書かれていること(のみ)から書かれていないことを推論する。展開の飛躍、不十分さ、わかりにくさなどの背景にある著者の意図を考える。事実に対しては批判的に吟味する
・解釈ストラテジー:文章は様々な解釈が可能だということを理解し、自己の専門性の投影、あるいは自分と異なる視点での理解など多面的に読む。そして、それらの解釈をもとの文章に還して整合性を見る

記憶スキル向のための技術
・記憶ストラテジー:反復、音読、要約などを使いながら、能動的に理解することが必要となる

【感想など】
昨年はとりあえず量を読んでみたが、多くは本書で言うスキニングな読書であり、プラスアルファとして本書でいう記憶のための読書-ブログ等での要約を加えたものであった。
今年は、本書でいうところの熟読をうまく加味しながら、量と質のバランスをとりたい。
そのためには、昨年のように年間xxx冊読む!のような目標ではなく、「週に一度(程度)は「熟読」をこころがける」を目標にしたい。

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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 『「読む」技術 石黒圭

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こんにちは!
以前教えていただいた『プリズン・ブック・クラブ』、読みました♪
とてもおもしろかったです。ありがとうございます!

今夜ブログに書くつもりなんですが、
差し支えなければブログURLをリンクさせてくださいね(’-’*)
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読んだ本からオススメの本を、半分備忘録的に記録します~

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