『こころの読書教室』(新潮文庫)

12/26の週に読んだ本。
河合隼雄 『こころの読書教室』(『心の扉を開く』改題)。新潮文庫。2014

心理学者である著者が、それぞれの章のテーマを元に何冊かを取り上げ、本の内容を解説しながら心理学的な知見から「心とは何か」について語る。

例えば、一章「私と"それ"」では、心理学的な"それ"=エス、無意識が本の中でどう表れているかを、例えば山田太一の『遠くの声を探して』やドストエフスキーの『二十身(二重人格)』、ヘリゲルの『日本の弓術』などから示していく。

『遠くの声を探して』の主人公や、『二重人格』、カフカの『変身』の主人公を、臨床心理学的な視点から見た場合に、精神病の発症過程が書かれているというような視点は著者ならでは(それぞれの作品の著者自身は特にそういった心理学的な知見を持たずに書いていたというのも興味深い)。

解説を進めながら、自分の中の意識(自我)、無意識(それ、エス)、体がどう関係するかを示していく。

それぞれの章の最後では講義の最後の質疑応答も紹介され、これを聞いた人がどのような感想を持ち、それに著者がどう答えたかも伺うことができる。

章立ては
1 私と“それ”
2 心の深み
3 内なる異性
4 心―おのれを超えるもの

取り上げられている本を読みたくなる内容でもあり、ここから読書の幅が広がりそうな感じを受けた。
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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

tag : こころの読書教室

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