『ファスト&スロー』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

12/26の週に読んだ本。

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上・下。ハヤカワ・ノンフィクション文庫。2014


人間は合理的な行動をしない。
その理由を、人がもつ2種類の意思決定方法-本書でシステム1と呼ぶ速い・自動的な判断と、システム2と呼ぶ落ち着いた・制御された判断-の違いから説く。

システム1は自動的な動きであり、判断をするのに低いコストで素早く実施することができる。そのため、人間は通常このシステム1を使った判断を行っているが、そのこと自体に気がついていないことも多い。
システム1が利用できないような難しい判断や複数の事柄を同時に判断しなくてはいけないような状況下で、システム2とする「注意」を要する判断が行われる。しかし、この判断にはコストが多くかかり、また、判断の正確性が保障されるわけではない(単にシステム1が形成していた考えを追認するだけのことも多い)。

これら2つのシステム、特にシステム1が、人間の判断にヒューリスティックな誤りを生んでいることについて、自分自身では気がつかないことに注意しなくてはいけない。
自分が見たものが全て、次元が違うものを主観的な基準でレベルあわせする、連想による錯覚(アンカリング、平均回帰の無視など)。。。こういったバイアスが常にシステム1=私達が通常行っている判断に潜んでいる。

システム1による誤りを防ぐためには、「注意」を必要とするシステム2を呼び出すことが必須であり、組織的に客観的な手順(チェックリスト、死亡前死因分析といった方法)を採る事が重要である。

※死亡前死因分析
「いまが1年後だと想像してください。私たちは先ほど決めた計画を実行しました。すると大失敗に終わりました。どんなふうに失敗したのか、5~10分でその経過を簡単にまとめてください」(下巻、p.67)

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