『星群艦隊』(創元SF文庫)

12/9に読んだ本。
『星群艦隊』
アン・レッキー(著)、赤尾秀子(訳)。創元SF文庫。2016

『叛逆航路』(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-1543.html)
『亡霊星域』(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-1583.html)
に続く、ブレクを主人公にラドチ帝国の内紛を書く三部作の最終巻。
絶対的な権力をもつはずだった皇帝アナーンダ・ミアナーイの分裂に伴い、帝国内は分裂し内戦状態となる。

ブレクは、どの皇帝にも属さず、彼の管理下にあるアソエクの住民を守るため戦いを続ける。
この巻で出てくる、新しい登場人物、異星人プレスジャーの通訳士ゼイアトや過去の艦船スフェーンなどを交えながら物語は二転三転していく(個人的にはゼイアトの言動が結構ツボにはまって好き)。

なぜ皇帝(達)は何もないアソエクに執着するのか。
なぜ異星人たちは人類を疑っているのか。

アソエクを守るために彼がとった最後の手段とは。。。(追記はネタバレあり)

属体という人のようで人でないブレクだからこそできる解決策。
人類という概念に対抗し、ブレクを始めとする戦艦やステーションのAIを人類同等と見做し、異星人間条約の対象とすべきという提案をプレスジャーに投げかけることで、ラドチ/アナーンダからの攻撃を防ぐ。
実際にAIと人間の関係の行く末がどうなるかと考えられつつある現代において、この解決策をもってくるところが面白いというか、タイミングよいというか、なるほどというか。

三部作としては完了。ブレクを主人公とすることももうないらしいですが(んー、残念)、この世界観を継続した作品は書かれるようで、新作が待ち遠しい。
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