『ビル・クリントン』(中公新書)

honnohon

11/28に読んだ本。
『ビル・クリントン』西川賢。中公新書。2016。

スキャンダルの多いアメリカ大統領、弾劾裁判を受けた大統領として知られるビル・クリントン。
スキャンダルのために、彼の残した実績が正当に評価されていないが、本書は経済他の実績を追い、彼の半生を描く。
11-28 09:56

第1章は、クリントンの青年期を追う。
アメリカ南部アーカンソー州にて生まれ育った彼は、保守的な南部の考え方には染まらなかった。
義父によるDVは彼の人格形成に影響を与えたと考えられ、黒人居住区に近い祖父母の家で暮らしたことによる人種的な偏見のなさを育んだと考えられる。
11-28 09:59

決して豊かではない家庭で育ちながらも、勉学に励み、奨学生としてイギリスのオックスフォード大学にも留学。
しかし、徴兵回避と後に批判されるようなことで兵役を免れた。
大学での教職、州司法長官などを経て、32歳でアーカンソー州知事に、当選。州の政治を刷新する。
11-28 10:04

民主党の中で、ニューデモクラットと呼ばれる中道的な新理念を提唱、広げていき民主党内での地位を高め、1992年の大統領選挙へ出馬する。この選挙を書くのが第2章。
11-28 10:06

女性問題、兵役忌避の疑いといったスキャンダルやライバル候補の活躍の中で、クリントンは中間層の味方というイメージを強く出し民主党の予備選挙を勝ち抜く。
大統領選では、経済政策で共和党との違いを打ち出し、ブッシュそしてペローとの選挙戦を制し初の戦後生まれ大統領として当選した。
11-28 10:27

そんな彼の第1期の政策、実績をまとめたのが第3章。
まず経済再生計画として、財政再建を強く進めようとする。議会で僅差で通した包括的予算調整法は、現在アメリカ経済を立て直した政策として高い評価を受けている。
しかし、それ以外の政策は公約からの妥協や挫折も多く就任直後は支持率も低下。
11-28 10:31

そういった中で、人事を刷新し、またハイチ問題、次にユーゴ問題への対応で評価を高める。
しかし、共和党ギングリッチによる巧みな戦略で、初の中間選挙では下院の過半数を失うなど支持率をさげた。
そこから第三の道=中道路線を進める。
予算を巡り政府機能停止などもありながら、最終的に支持率も回復した。
11-28 10:37

第4章は第1期末から第2期の政策。
財政政策などで財政均衡を進めたが、アメリカ国内のテロ、そして忍び寄る海外でのテロ対策が必要となった。
11-28 10:40

経済成長を遂げ、高い支持率を誇ったクリントンであったが、末期に相次いだスキャンダルで評価を落とす。
女性問題とホワイト・ウォーター疑惑について書いたのが第5章。
切り抜けはしたものの、道徳的に低い大統領という個人的なレッテルとともに、アメリカ政治におけるモラル崩壊のきっかけにもなった
11-28 10:42

中道路線で大きな成功を収めたクリントン。
しかし、それが逆にアメリカのイデオロギー的な分断を激しくしたと著者は最後にまとめる。
11-28 10:44

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