『不屈の棋士』(講談社現代新書)

10/24の週に読んだ本。
少し前に、タイトル戦の挑戦者が将棋ソフト利用疑惑により変更となるというニュースが流れていましたが。。。
ある意味旬な話題を先取りしたような、トップ棋士たちへ将棋ソフトについてのインタビューをまとめた本。

『不屈の棋士』
大川慎太郎。講談社現代新書(2378)。2016

人工知能技術の急速な進歩により、将棋ソフトは現役のプロ棋士に勝つようになった。その一つの表れが2013、2014年の電王戦での将棋ソフト側の勝利である(2015年の電王戦は棋士側の勝利)。
将棋ソフトが人間、それもトップ棋士より強いという認識は世間一般よりむしろ棋界のほうがもっているのかもしれない。
そうした中で、トップ棋士が将棋ソフトや今後の動向についてどう考えているか、をインタビューしまとめたのがこの本。

インタビューを受けた棋士は以下のとおり。ソフトへの考え方などで、いくつかの章にまとまっている。

第1章 現役最強棋士の自負と憂鬱
トップ中のトップ棋士。
羽生善治、渡辺 明

第2章 先駆者としての棋士の視点
ソフト肯定、あるいはソフトを自分の実力をあげるために積極的に使っている棋士達。
勝又清和、西尾 明、千田翔太

第3章 コンピュータに敗れた棋士の告白
電王戦などで将棋ソフトに破れた棋士がその局面やソフトについての考えを語る。
山崎隆之、村山慈明

第4章 人工知能との対決を恐れない棋士
自分より強い相手として将棋ソフトを捉え対戦を希望する棋士達。
森内俊之、糸谷哲郎

第5章 将棋ソフトに背を向ける棋士
将棋ソフトに重要性をおかない、あるいはあえて取り入れない棋士達。
佐藤康光、行方尚史

読んでいて思うのは、やはり年代によって(幼少期からソフトがあった世代かそうでないかなど)将棋ソフトへの捉え方が違うなということ。40代以降と20代で感覚が違うのは、ある意味当然かもしれない。

大筋において将棋ソフトが人間より「強い」ということ、また、将棋ソフトによる解明により、人間の指す将棋も変わってきたことの認識は共有されている。
その上で、人間にしかできないことは何か、あるいはどこに人間が指す意味を持つのかといったところにそれぞれの棋士の考えの違いが出てくるのだろうか。

第二期叡王戦が今後どういった展開になるのか。。。
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