サーチ・インサイド・ユアセルフ(英治出版)

10/17の週に読んだ本。
『サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』
チャディー・メン・タン。英治出版。2016

Google社において実践されている、EQ研修プログラムである「サーチ・インサイド・ユアセルフ」(SIY)の考え方と実戦方法を紹介した本。

著者は、まずEQ(自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、その情報を使って自分の思考や行動を導く能力)の重要性を説く。
EQという情動的な能力は、学んで身に付けられるものであり、そこには5つの領域がある(自己認識、自己統制、動機付け、共感、社会的技能)。この能力により、職務遂行能力を高め、リーダーシップを発揮でき、自分の幸せを持ち続けることができる。

このEQを養うのに、マインドフルネスにより注意力を高めることからSIYは始まる。マインドフルネス瞑想は、穏やかで明瞭な心を作り、そこから幸せ感を生み出す。

瞑想のプロセスは、意図(なぜマインドフルネスの状態にありたいのか)->(呼吸に意識をむける)->注意/フロー->(気が散る)->回復・自分への態度の自覚(慈悲的な心/温かい心で自分を眺める)といった経路をたどる。

回復の仕方としては、起こっていることをただ受け入れ、反応する場合はマインドフルネスな状態を保ち、気を散らす原因を放ち、呼吸に集中する。

マインドフルネスな瞑想ができるようになれば、それを日常生活に拡張していくというのが次の章。そのとき、呼吸への集中が、今行っていることへの集中へと変わる。
例えば歩くことを、体の様々な状況を認識しながら、歩くことそれ自体への集中へと変える。
他人との会話を、他人への集中(傾聴)や、会話へと変えていく。

こうした活動は自分ひとりでは難しいので、仲間を作ること、目いっぱいやり過ぎず続けられるだけにしておくこと(1日一息だけでも)がポイントとなる。

さらに、集中した状態と開放的な注意を交互に行うことで、集中とリラックスのバランスをとることが示される。

4章では自己認識についてが書かれる。
自己認識(情動の自覚、自己査定、自信)の効用が書かれた後で、
・ボディスキャン(身体の各パーツへ、次に心の中の情動へのスキャン)
・ジャーナリング(自分の中の考えを紙にありったけ書き出す)
といった方法が紹介される。

5章で書かれる自己統制は、自己統制が情動を抑えることではなく、情動のあしらい方をうまくすることとして説明される。
好ましくない情動に対しては、痛みがないときには痛みがないことを知る(痛みは瞬間でそこにとらわれない)、いやになることにいやにならない、いやな情動に餌をあげない、いやな情動へも優しさとユーモアをもつ、という対応方法が書かれる。
この具体的な方法として、いやな情動を感じたときに、「停止-呼吸-気づく-よく考える-反応する」というステップを取ることが示される。

6章ではモチベーションの高め方について、整合性・想像・回復力の紹介がされる。
ジャーナリングにより目標を発見し、未来の自分を想像する。
また、回復力のための瞑想(リラックス->失敗の想起と情動の思い出し->成功の想起と情動の思い出し->リラックス)や楽観主義の持ち方を示す。

7章では共感について、瞑想による高め方が紹介され(私と同じ、愛情を注ぐ)、次にチームとしての信頼が取り上げられる。
このためには、共感的リスニングと、プロセスへの称賛などが書かれる。
8章では思いやりや優しさについての瞑想方法が示される。
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