『召集令状』(角川文庫)

2016/10/10の週に読んだ本。
『召集令状』
小松左京。角川文庫。1995

小松左京の短編の中から、戦争に関係したもの8編を集めた短編集。

表題作は、平和な日本で暮らす新入社員や若者に届き始めた「召集令状」。大掛かりな悪ふざけかと思われたその令状は、届いた者の失踪で現実のものとなる。令状は、いつか中高年にも対象が広がり、病弱な主人公に遂に届く。。。

冒頭の「戦争はなかった」は、戦争を経験した主人公が同窓会を訪れると、誰も戦争のことを知らない。そればかりか、いつの間にか彼が生きている社会では、先の大戦がなかったことになっている。考えなければよいのかもしれないが、しかし自らの体験を含め、あの悲惨な歴史をないものとしてよかったのか、主人公の行動はいつしか狂気じみていく。。。

著者の体験が反映されながら、どの作品も読んでいて少しぞくっとしたものを感じる。。。
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tag : 召集令状 小松左京

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