『大絶滅』(平河出版社)

9/12の週に読んだ本。

『大絶滅 遺伝子が悪いのか運が悪いのか?』
デイヴィッド・M・ラウプ(著)。平河出版社。1996

生命が誕生してから35億年。その中で生まれた500億種以上の生物の種の99.9%以上は絶滅した。
絶滅した種は最適者生存というゲームに敗れ去ったのか、それとも運が悪かっただけなのか。。。

ある種が絶滅するのは、遺伝子が悪いのか、環境の激変があったためか、著者は「絶滅」というテーマを扱う数少ない古生物・進化生物学者として、生物の歴史を振り返りながらこの問題を考察する。

他の研究者の研究(大量絶滅の原因となったかもしれない、隕石や火山噴火、補食や疫病)などを検証し、著者は絶滅について終章でまとめる。

1.種は一時的な存在である
2.個体数のきわめて少ない種は絶滅しやすい
3.分布域の広い種は死滅しにくい
4.分布域の広い種の絶滅は初期攻撃によって引き起こされやすい
 -広い地域に極度のストレスがかかると回復力が無効となる
5.分布域の広い種の絶滅は、その種が通常の状態で経験したことのないようなストレスによって引き起こされやすい
 -通常の変化に対しては防御機構を進化させているが、めったにおきない=数万年に一度の経験には適応できない
6.多数の種の同時絶滅が起こるには、多様な生態にまたがる多数の系統に影響を及ぼすストレスが必要である

絶滅には
弾幕の戦場-適応度に関係ないランダムな絶滅
正当なゲーム-選択的適応ができず絶滅
理不尽な絶滅-ある種類の生物が適応に関係なく絶滅
の3つが考えられ、生物の歴史を見ると、この中での「理不尽な絶滅」が生物の歴史に影響を与えてきたと考えられる。
つまり、著者は遺伝子のせいではなく、運が悪いせいで死滅したという考えに立つ。
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