『差別語不快語』(にんげん出版)

9/12の週に読んだ本。
『最新 差別語不快語』
小林健治。にんげん出版。2016

様々なジャンルにおける差別語や不快語と実例、なぜそれが差別語なのかの理由、言い換え方などを広く集めた本。
今回の改訂版は、さらに日本で急速に蔓延しているヘイトスピーチの危険性を理解してもらうため、ヘイトスピーチの問題についての章が追加されている。

差別語とは「他者の人格を個人的にも集団的にも傷つけ、蔑み、社会的に排除し、侮蔑・抹殺する暴力性を持つ言葉」であり、次の3つの特徴を持つ。

1.2つの側面を持つ(原意と差別性)
2.歴史的・社愛的背景(偏見にもとづく差別=マイナスの価値)をもつ
3.可視化されることで問われる

2,3から何が差別語となるかは時代や社会によって常に変遷し、新たに生まれる差別語もあるが、「差異」が「差別的実態」をともなっていることから生み出される。

差別とは、差異がある条件のもとで意図的にレッテル貼り・ステレオタイプ化されて排除や忌避、抑圧や攻撃などの対象とされて、基本的人権などが侵害されることで、社会的な不利益を被る状態である。
ここに、差別と差異の違いがある(差別をなくすことは差異をなくすことではない。差別をなくすことは、差異を尊重し認めることである)。

差別が生まれる背景には、差別をする側の「恐怖心」や「うえから目線」がある。

差別語をなくす・言い換えることは皮相な試みではなく、差別的実態の存在を理解し、その歴史などにある問題を考え、自分の価値観を見つめなおし、また社会意識に働きかけることで差別的実態をなくすことへ繋がる取り組みである。

こういった著者の考えが基本編で示された後に、実践編で多くの事例について学ぶことができる。
関連記事

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 差別語不快語

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ホンの本好き

Author:ホンの本好き
読んだ本からオススメの本を、半分備忘録的に記録します~

最新記事
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる