『黒いナポレオン』(えにし書房)

8/15の週に読んだ本。
『黒いナポレオン ハイチ独立の英雄 トゥサン・ルヴェルチュールの生涯』
ジャン=ルイ・ドナディウー(著)、大嶋厚(訳)。えにし書房。2015

1804年。世界で初めて黒人奴隷が独立国家を打ち立てたハイチ。
その独立を前に、フランス軍において捉えられ1803年に流刑地でなくなったのが本書の主人公であるトゥサン・ルヴェルチュール(トゥサン・ブレダ)。

彼は、ハイチの黒人奴隷間に現地出生のクレオールとして生まれ、50歳までは成功した(元)奴隷としての生活を送っていた。
父から受け継いだアフリカ的なもの(血筋からの指導力や獣医的な知識、そして呪術的な要素)をもとに、農園のなかで才能を魅せ自由黒人となり、自らの経営基盤を持つようになる。

そんな彼が政治的に重要な役割を持つようになったのは、フランスとスペインの争いの中で、白人間に生まれた争いから、有力な黒人を味方にし彼らの戦略上の駒として使おうとしたためである。

ルヴェルチュールはこの動きのなかで、黒人社会への影響力からフランス軍内での地位を高めていき、ついには植民地の軍事面での権限を持つ司令官となる。
その中で、スペイン、ついでイギリスと交渉しながら、彼自身の権力をさらに高めフランスからの支配から離れようとするが、最終的にフランス軍との戦いに敗れ、フランスへ送られてしまう。。。

ハイチにおける奴隷制や、植民地をめぐるヨーロッパ各国の思惑なども知ることができ、興味深く読める本。
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