『漂流の島』(草思社)

8/15の週に読んだ本。
『漂流の島 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う』
高橋大輔。草思社。2016

鳥島。アホウドリの生息地として知られるこの離島は、江戸時代からの漂流者が流れ着き孤独な生活を送った島であり、同時に、洞窟という住居で時代を超えて漂流者たちが繋がった島でもある。

著者は、ロビンソン・クルーソーのモデルとなった人物の住居跡を見つけだしたことでも知られる探険家・作家。
そんな著者が、日本において、ロビンソン・クルーソーよりももっと苛酷な漂流生活を送った人々がいることを知り、さらに時代を超えて彼らの間にあるつながりがあったことを知り驚きともに興味を抱く。

その話を裏付ける事実を鳥島で実際に見つけることができないだろうか。。。
火山研究の補助員として鳥島に渡った著者は、補助員としての作業を行いながら、かっての漂流民達の住居跡かもしれない洞窟を垣間見る。
しかし、それを本格的に調査・研究することはできない。都や国が、アホウドリの保護区域であるこの島で、前例のない文化財発掘を認めることはないであろうから。。。

江戸時代の漂流民たちの生活を、文献資料から詳細かつ活き活きと想定し、漂流民達に魅せられて物語を書いた作家や、明治以降この島が迎えた歴史を書きながら、かっての漂流民への思いが静かに熱く語られる。
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ジャンル : 本・雑誌

tag : 漂流の島

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