『プラネタリウム男』(講談社現代新書)

8/15の週に読んだ本。
『プラネタリウム男』
大平貴之。講談社現代新書。2016

「メガスター」、100万個以上の星を投影するプラネタリウム。
初めてその規模の星を映し出すプラネタリウムを個人でつくり上げた著者の今までの人生を自ら語る。
それは、子どもの頃から始まる星空、そしてプラネタリウムに魅せられた人生である。

幼少期に地元のプラネタリウムに感動したことと、隣に技術者のおじさんが住んでいたこと。
その2つの出会いから、小学校自体のピンホール式のプラネタリウムに始まり、高校ではピンホール式のプラネタリウムをさらに進化。そして大学時代は幼少期から作りたかったレンズ式プラネタリウムを、大学を休学してまで作成する。

その後、ソニーに入社し、会社の技術者として働きながら、夜は個人の趣味としてのプラネタリウム制作を続ける。
大学時代につくったものの反省から
可搬性(30kg以下、縦横46cm以下)と性能(100万個以上の星を投影)を両立させるメガスターをたった一人で作り出し、国際的なプラネタリウムの大会で発表。その名をプラネタリウム界に知らしめる。

あたりまでが世間一般に知られている著者のイメージ。
しかし、本書では、そこからさらに進化していくプラネタリウムへの思いと開発、そして会社と個人の関係が書かれていく。

ソニーで働き、ソニーのなかでプラネタリウムを商品化しようという動きの中、会社のなかの商業的な開発や組織としての仕事の進め方(と当時の著者の位置づけ)から来る違和感。。。

ソニーを退職し、個人で開発を始め、徐々に仲間が集まり自ら会社を興してプラネタリウム開発を続ける中での、既存のプラネタリウム制作会社との競合や狭い市場ならでの前例主義を打破するための試み。そして、会社経営(というか集団で仕事を進めること)への戸惑いや悩み。。。

自らの考えるプラネタリウムの理想を常に新しいものにしていく中での技術的な困難さにどう立ち向かうか。。。

こういったことが詳しく、そして修飾なしに書かれている。

最後まで読み終わってから、改めてプロローグを読むのがおすすめ。最初に読んだときと受ける感想が変わります。
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