『湯川博士、原爆投下を知っていたのですか』

8/1の週に読んだ本。
『湯川博士、原爆投下を知っていたのですか 最後の弟子森一久の被爆と原子力人生』
藤原章生。新潮社。2015

戦後の日本の原子力ムラで、ドンと呼ばれた森一久。
京大理学部物理学教室で湯川博士の下学ぶ学生だった彼は、疎開のために移った広島で被爆し、父母など身内を失った。
彼自身も生死の境をさまよい、自らあの時死んだという程の苛酷な症状から奇跡的に生き延びる。

そんな彼は、戦後湯川博士の助言に従いジャーナリストとして科学、特に原子力利用について監視をしようとするが、やがて取材先でもあった原子力業界に身を投じる。
米国におもねる日本の原子力業界の行く末を案じ、また原子力に詳しい人間がいない電力業界や団体を案じ、そして被爆者である自らが、原子力利用を見続けなくてはいけないという想いがあったのか。。

そんな彼の心の中にあった引っかかり、それは恩師である湯川博士が広島への原爆投下を知っていたのではないかという疑いであった。しかし、それは検証できることはない疑いでもあった。。

原子力業界のドンと呼ばれた森氏の、被爆者としての思いや、なぜあえて原子力業界に身を投じたかについてが感じられる本。
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