『多数決を疑う』

7/18の週に読んだ本。
『多数決を疑う 社会的選択理論とは何か』
坂井豊貴。岩波新書。2015

多くの人々の意見を集約させるのには「多数決」しか方法がないのか。
「多数決」は果たして多くの人々の意見を”正しく”反映しているのか。
「多数決」以外の方法があるならば、どんな方法があり、どんな制約があるのか。

こういった疑問に対し、多数決の抱える問題点と、それ以外の方法(そしてそれらの限界)をわかりやすくまとめた上で、現在の日本の政治的議論を考える上での視点も提示するという本。

多数決の抱える問題は、1かゼロかという視点しかないことにあり、複数の選択肢があったときに、その選択肢に優先順位があったとしても、個々人は1つの選択肢を選ぶことしかできない。
そうして選ばれた結果は、必ずしも民意のなかにあった2番目以降の選択肢への嗜好を反映しているわけではなく、結果として最も望ましくない選択肢を選ぶ可能性もある。

こういった多数決の問題に対し、複数選択肢に重み付けをした投票を行うことで、人々の中にある選択肢の間の優先順位を反映させる方法もある(ボルダルール、スコアリングルール)。
また、ボルダルールの問題点を指摘し、別の方法も考えられている。

こういった中で、何を優先するかと選択の方法についてまとめられたのが第2章の終盤であり、著者は論理面と実用性(わかりやすさ)から、著者はボルダールールが最適と考える。

3、4章では実際に正しい判断をすることが可能かが議論され、4章の最後や5章では実際の政治的な場面への反映が考察される。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

tag : 多数決を疑う

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