『世論調査とは何だろうか』

7/11の週に読んだ本。
『世論調査とは何だろうか』
岩本裕。岩波新書。2016

NHK放送文化研究書で、世論調査に携わるようになった著者が、世論調査の歴史や方法、世論調査に惑わされないための見方などをまとめる。

日本において世論調査は、第二次世界大戦後のGHQの後押しのなかで発展した。
そこには、世論調査が民主主義の基礎(としながら、実際には占領政策の浸透度合いを測定したいという意図)という思いがあった。
特徴としては、世界に先駆けて科学的な調査(特に無差別無作為なサンプリングと、統計学的な裏づけ)が推進されたことである。

アメリカでの世論調査は、特に選挙の推測の歴史とともに発展しており、この中でサンプリング手法の改善が試行されてきた。
日本の選挙でも同じように世論調査がおこなわれ当確判定に利用されている。同時に選挙前の世論調査の公開についての影響も検証されている。

科学的手法が取り入れられながらも、メディア各社によって同じテーマに対する世論調査の結果が異なる場合が多々ある。
そこには、「中間的選択肢」をどう設定するか、質問の順番、質問のし方、調査方法などによる影響が考えられる。
(そこを意図的に設定することで、メディアが意図する答えに誘導している恐れもある)

世論調査に惑わされないためには、誤差の範囲を考える(数字の上では上回ると言っても、誤差の範囲で実際にはどちらとも言えない)、見せかけの相関関係にだまされない、という観点を持つことが必要である。

そんな世論調査にも、新しい討論型世論調査といった方法が登場しているが、日本では活用にいたっていない。

今回の参院選などで思いましたが。。。
世論調査、行われなければ無意味、行っても結果が公表されなければ無意味なんですよね。
または、テーマ自体をあえて違うものに設定させるなどすれば、世論が違った方向に行くことも。
なんてことをぼんやり考えてます。
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