『銭湯』

7/11の週に読んだ本。
『銭湯 「浮世の垢」も落とす庶民の社交場』
町田忍。ミネルヴァ書房。2016

銭湯にまつわる歴史や地域性がまとめられた一冊。
ここには、最近の町の銭湯の急減に伴い、今や絶滅危惧種になりつつある「銭湯」について銭湯文化を保存しておこうという著者の危機感がある。

1.銭湯の歴史
釜風呂など蒸気風呂から始まった銭湯が、江戸期の蒸し風呂、明治期の改良風呂(温泉式風呂)へと変わっていく様子がかかれる。
明治期は、風呂の形式が変わるだけでなく、男女混浴や銭湯2階(湯女風呂の名残)が禁止されるなど銭湯文化も(国家の力により)変わっていった。

2.銭湯に見る地域性
地域による銭湯の違いを紹介。番台の高さが東京が一番高いなども詳しく紹介されている。

3.全国名銭湯巡り
著者が廻った3000軒以上の銭湯から、著者お気に入りの個性的な銭湯が紹介される。
函館の大正湯は昭和初期の建物が美しい。東京型銭湯は唐破風が特徴的な厳しい造り。沖縄最後の銭湯は立って体を洗うような造りになっている。。。
地域による違いや、それぞれの銭湯の個性が感じられる。

4.銭湯美学
銭湯建築の中でも東京の宮造り銭湯は独特のものである。この造りが東京で流行った理由としては、関東大震災後の復旧のなかで、銭湯から元気を出そうという思いがあった。
ペンキ絵、タイル絵なども紹介される。

5.現在から未来へ
ビル型銭湯の登場など、銭湯が変わる中で、変わらないもの(ケロリン桶)・変わるもの(三助さん)、何軒かのニュー銭湯などが紹介される。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

tag : 銭湯

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