『植物の形には意味がある』

6/27の週に読んだ本。
『植物の形には意味がある』
園池公毅。ベレ出版。2016

様々な葉っぱの形、茎の形、根の形。。。
植物の形の多様性は、それぞれの草木が生きる中で手に入れてきた。その理由を探りながら、普遍性と多様性、目的と仕組みの違いといったことを、なんとなく知的好奇心のままに考えていく本。

第1章 葉はなぜ平たいのか
葉の平たさは光合成の元となる太陽の光が薄いため、なるべく太陽光を多く捉えるためである。
葉が平たくない植物は、水の貯蔵・水の蒸発の防止のために平たくなくなっている(サボテン)。

第2章 葉の断面の形を考えてみよう
葉の表と裏の色の違いは構造色の違いである。この違いは、葉っぱが手に入れた光をのがさず、かつ効率的に葉緑素に吸収させるためと思われる。
葉の断面(縦と横)から、葉は柵状組織をとることで、二酸化炭素を効率的に葉の中で運んでいると考えられる。

第3章 葉の厚みの多様性を考える
葉の厚みは暗い環境では薄く、明るい環境では厚くなる。
また、二酸化炭素や水分量によっても厚みが変わる。
一方、葉の強度を上げるため、葉の一部だけが厚みを持つ-葉脈-という側面もある。

第4章 葉の大きさと形の意味
葉の大きさは気候の穏やかさ/荒々しさの中で葉がダメになる可能性と、より光を吸収するため大きくなるというバランスから決まってくる。そしてそこに、二酸化炭素の吸収のしやすさも関わってくると考えられる。

葉の形は、水草であれば水に対する抵抗(水没するしない、流れが強い弱い)で決まってくる。

第5章 茎はなぜ長細いのか
より(他の植物より)も光を手に入れるために、上へ伸びた結果茎が長くなった。
形や太さは、茎をどう強くするか、から考えることができる。

第6章 根はなぜもじゃもじゃなのか
土の固さ、栄養素の分布、水分量などから、根がそれらを吸収しやすくするため様々な形をとったと考えられる。

第7章 花の色と形の多様性
花はあまりに多様であり、先に普遍性(種を作るためのものであり、そのためには花粉を胚珠に達する必要がある)を捉え、そのための戦略として多種多様な花の形が生まれたことを見ていく。
そこには花粉をどう散乱させるか、どう昆虫を呼び込むか、などの戦略の違いがある。

第8章 果実の形は何が決めるのか
果実は植物が移動するための手段の一つである。
そのために食べられる果実、くっつく果実など様々な移動の観点から形を考えることができる。

第9章 草の形・木の形を決める要因
植物全体の形(縦に伸びる、斜めに葉をつけるなど)を、光との関係から考察する。

第10章 生物と環境のかかわり
環境に対して生物が多様性をもってきたことの意味を大きく概観。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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