『恐竜はホタルを見たか』

6/20の週に読んだ本。
『恐竜はホタルを見たか――発光生物が照らす進化の謎』
大場裕一。岩波書店。2016

僕にとっては面白さ安定の岩波科学ライブラリーからの新刊。
地球上にいる「光る」生物はなぜ光るのか、どう生まれてきたか。。を探る発光生物学(と著者が勝手に名づけた)を概観する。

1 意外に少ない陸上の発光生物

発光生物とは、「人間の目に見える光を自ら出している生物種」。
なぜか陸上には少ない。四足生物で光るものはいない。昆虫のなかでも昆虫の莫大な種の数から考えればわずかなものしか光らず、それ以外ではミミズ、カタツムリ、ヤスデ。。などごくわずか。
植物でキノコ(ちなみにヒカリゴケは自ら発光しないので発光生物ではない)程度である。
ちなみに、淡水魚にもなぜか光るものはいない。

2 海が発光生物であふれているのはなぜか

発光生物は海に多く存在する。
中深層でカウンターイルミネーションによって生き残りをしているイワシやイカ。
光を威嚇や警告に使うウミホタルやクモヒトデ。
餌を誘引しているであろうチョウチンアンコウやタウマティクチス。
照明として使っているであろうヒカリキンメダイやオオクチホシエソ。

3 光るなんてことがなぜできる

それぞれの生物の発光の仕組みを解説。
基本的にはルシフェリンという物質がルシフェラーゼという酵素の働きで参加されるときに光が出る。
大きく、自力発光と発光バクテリアとの共生の2通りの方法に分かれる。

4 ティラノサウルスはホタルを見たか

ホタルの進化をルシフェリンを通じて分子系統解析により推定する。
それによると、タイトルのティラノサウルスはホタルの光を見ていたと考えられる。

5 イクチオサウルスの巨大な眼は光るサメを見たか

海洋における発光生物の進化を考える章。
海に発光生物が多い理由を、著者は発光バクテリアの出現とセレンテラジンを合成する生物の出現という2つの出来事に求める。

6 おわりに:進化のテープをリプレイしたら

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

tag : 恐竜はホタルを見たか

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