『天来の美酒/消えちゃった』

5/30の週に読んだ本。
『天来の美酒/消えちゃった』
コッパード(著)、南條竹則(訳)。光文社古典新訳文庫。2009

コッパードの短編小説集(といっても、コッパードは初めて読んだ作家さん)。
11の作品が載っているが、どれも結末がすっきりするわけではなく、煙に巻かれたような感じ。
解釈を読者に委ねるというより、いきなり放り出されて、あれ?この作品終わり?って思うような、そんな短編が多い。

冒頭の「消えちゃった」がまさにそんな印象。
フランスをドライブで旅する3人が、いつの間にか迷い、車の計器も何かおかしくなっていく。
たどり着いた町ははじめての町、なのに、3人ともなぜか知っている気がする町。
その町で1人が姿を消し、続いてもう1人も。残った1人は警察へ行くが。。。終わり方が、あまりにも唐突。

「天来の美酒」
父の遺産を急に継ぐことになり、地元に戻ってきた主人公。
残された家にあったビールのあまりのおいしさに、最後に残った1本は願掛けをして飲まずにとっておく。
しかし、ひょんなことから間違えて飲んでしまった。さて、何が起きるのか。

「天国の鐘を鳴らせ」
波乱の人生をおくってきた主人公フェバリー。
芸術に生き、神と共に生き、そして全てに見放されるかのように最期を迎える。
彼は、最後に何とともに生きようとするのか。。。


クセがあるというよりは、物語がきれいに進む中でいきなり「FIN」と言う文字が飛び込んでくるような印象。
でも、それが案外悪くない。

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tag : 天来の美酒/消えちゃった

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