『感情労働シンドローム』
5/30の週に読んだ本。
『感情労働シンドローム 体より、気持ちが疲れていませんか?』
岸本裕紀子。PHP新書。2012
少し前に読んだ『ルポ・コールセンター』(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-1510.html)で見かけた「感情労働」という言葉が気になり読んでみた本。
「感情労働」とは、「人を相手にしたシチュエーションで、職務上適切な感情を演出することが求められる仕事のことです。気持ちの管理・抑制にポイントを置いた精神的な労働」。
営業、客室乗務員といったよくわかる例だけでなく、現在の日本では感情労働シンドロームといってよい位、様々な仕事・場面で感情労働が求められている。本書はそういった実態をわかりやすく読ませる。
1章では現代の日本における感情労働の概要と問題点を大きく捉え、2章で個別事例として教師・営業・NPO職員における感情労働の表れを個人あるいは職業全体を通じて見ていく。
3章では、職場における感情労働問題を、新型うつや成果主義に見ていき、4章では若者の仕事観への感情労働の影響を、5章では中高年への感情労働の影響を挙げていく。
『感情労働シンドローム 体より、気持ちが疲れていませんか?』
岸本裕紀子。PHP新書。2012
少し前に読んだ『ルポ・コールセンター』(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-1510.html)で見かけた「感情労働」という言葉が気になり読んでみた本。
「感情労働」とは、「人を相手にしたシチュエーションで、職務上適切な感情を演出することが求められる仕事のことです。気持ちの管理・抑制にポイントを置いた精神的な労働」。
営業、客室乗務員といったよくわかる例だけでなく、現在の日本では感情労働シンドロームといってよい位、様々な仕事・場面で感情労働が求められている。本書はそういった実態をわかりやすく読ませる。
1章では現代の日本における感情労働の概要と問題点を大きく捉え、2章で個別事例として教師・営業・NPO職員における感情労働の表れを個人あるいは職業全体を通じて見ていく。
3章では、職場における感情労働問題を、新型うつや成果主義に見ていき、4章では若者の仕事観への感情労働の影響を、5章では中高年への感情労働の影響を挙げていく。
1章での社会全体の感情労働シンドロームへの1つの対策がマニュアルだという指摘は面白い(マニュアル的対応が従業員の一定の感情労働対策になっているのかもしれない)。
本書の目的があくまで感情労働の社会化が進んでいることへの警鐘なので、どんな対策が考えられるかは一人ひとりの問題となっているが、どんな方法があるのだろうか(過剰なサービスを求めない、ということになるだろうか)。
本書の目的があくまで感情労働の社会化が進んでいることへの警鐘なので、どんな対策が考えられるかは一人ひとりの問題となっているが、どんな方法があるのだろうか(過剰なサービスを求めない、ということになるだろうか)。
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tag : 感情労働シンドローム