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『深淵の色は』(実業之日本社)

門人であり、『孤塁の名人』を書いた作家、津本陽氏による佐川幸義伝。

津本 陽 『深淵の色は 佐川幸義伝』 実業之日本社。2018

合気とは、や、大東流とは、については本書を読んでも私では理解できないので、それ以外の点でいくつか思ったこと。

・易についてかなり多くの記述がされている。佐川氏の蔵書にも易関係の本が数多くあったとのこと
・佐川先生の技を撮ったビデオがある
・他の大東流師範や植芝盛平とのハガキのやりとりなど
・ご子息のこと

たぶん、津本氏が見聞きしたことをそのまま書かれているのだろうな、と思いながら読みました。

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『十手 破邪顕正の捕物道具』(目の眼)

十手の数々をカラー写真で紹介。

谷口柳造  『十手 破邪顕正の捕物道具』 目の眼。2018

室町時代から昭和にまで使用された十手について、数多くのコレクションがカラー写真にて紹介される。
著者は古美術商であり、十手のコレクターとしても著名な方とのこと。また、実際に十手を使う武術の修行経験もある。

紹介される十手は、
・時代別にまとめ、時代ごとの特色を示したもの
・役職別にまとめ、役職などの違いによる特色を示す
・地域ごと(藩など)による違い

・十手の形状ごとにまとめたもの(鈎や鍔などの違い、あるいはサイズなどの違い)
・材質による違い(稽古用も含め木製、竹、真鍮など)
・特殊な機能などをもったもの(米差、催涙液発射、鉄砲)

・関連する武具等(鈎縄、万力鎖、呼子笛など)

と幅広い。
十手(あるいは捕縛)と、不動明王信仰の関係についての考察もある。

十手は対刀剣向けに特化した機能があり、現代のように刀剣を想定することが少ない場合は、警棒のほうが便利なので今は使われないのかなぁと思ったり。

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『合気完結への旅 透明な力は外力だった』海鳴社

保江氏の著書を読んでいて、精神よりだったり物理よりだったり、という疑問が解ける?本。

保江 邦夫、浜口 隆之『合気完結への旅 透明な力は外力だった』海鳴社。2018

冠光寺流(とするのがいいのかなぁ)の保江氏とその弟子の浜口氏による対談。
二人の問答の中で、保江氏の「愛魂」「合気」の今までのブレとも思えるような様々な表現がなぜ起きたかが明かされる。

・合気=愛魂は、自分のオーラを相手の体に浸透させる技術。ただし、これは人によりできるできないがあり、かつできているかの判断も難しい(たまたまオーラが見える学生がいたため(短期間で)可能だったと保江氏もこの本の中で度々記述)。

・上記の合気については、行いつくしたこともあり2年で封印。そこからは、佐川先生の「合気でできることは、力と技とでも同じことができなきゃいけない」という方向に移った

←このため、封印以前と後で説明や技の方向性がまったく変わってしまい、また移行期にはブレがあった

・力と技でできる、ための具体的な技術が対談の中で示される(それが外力=透明な力の利用のための方法であるというのが本書の題)
-合気は相手にちょっとした違和感を与えるための技術。これは相手によって効き方が違う

-視線で相手を釣る
-相手と組んで4本の足で安定するのではなく、組み合わずに相手を2本足にして不安定にする
-技を一度やめる=内力での釣合の取れた状態を、一度離すことで相手に外力を作用させることができる
-浜口氏は、これを一次動作/二次動作として行う。(無意識のような)前触れのない・方向性のない一次動作と、適切な間での二次動作とする
-一次動作は接触しているが圧を変化させない。そのためのポイントは触る場所であり、そこは骨(が出ている)ところ。そこに自分の骨を当てる。骨と骨で接触しているから外力となる
-二次動作は自分の手を固めて硬いものを相手に食い込ませないといけない。(固めることで骨を使わずに外力を出せる)
-外力は、相手の体の大きさで速度を決める(大きい相手にはゆっくり、小さい相手にはすばやく)

このあたりまでは力学的な物理で考える。

ここから先は封印したものについての物理的な考察。
・スイッチは自分にある(保江氏は後頭部にあるとする。首の上の皮や筋肉の動かし方でオーラが出て、相手に侵略する)
・オーラについては素領域理論の背景に働きかけられるのではないか。。。

触るポイントの話は、琢磨会の本で書かれた「合気ポイント」と関係があるのかなと思ったり。

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『空手の合気 合気の空手』(BABジャパン)

剛柔流泉武会宗家による、空手(剛柔流)と合気(大東流)の融合の提示。

泉川勝也 『空手の合気 合気の空手 剛柔流と大東流、共通術理に極意あり!』。BAB JAPAN。2018

剛柔流泉武会3代目宗家である著者は、大東流錬体会の吉丸氏が剛柔流を学び著者の父の代に剛柔流の師範代をつとめていた縁もあり、吉丸氏に大東流も学ぶ。
吉丸氏の伸筋についての考え方や、力抜き、小手之合気や体之合気などと、剛柔流の技術の共通を著者は見いだす。
・力まない技
・開手、開掌とそれによる指先や小手への力・気の集中
・まっすぐな姿勢と、そこからの全身の力を小手へ伝達する技法
・「外しかけ」の状態の利用

剛柔流の基本(型と呼吸、正しい姿勢などを作る三戦、小手への力を集中する転掌、型にみる半掴みや一体化)を、大東流との共通点により解説する。

また、後半では掛け手(カキエ)護身技法とし、著者がまとめた体系を紹介する。

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『合気道 稽古とこころ』(内外出版社)

現道主の技術書以外は初めてかなと思い読んでみました。
合気道やその稽古についての思いと、開祖からの植芝家の位置づけを書く。

植芝守央 『合気道 稽古とこころ  現代に生きる調和の武道』。内外出版社。2018


最初の章は「歴史」として合気道のあゆみを。
開祖の略歴・修行歴(二代目道主の本と比べて、新陰流剣術を結構早めに学んでいたんだ。あと、後藤派柳生流柔術が柳生心眼流に記述が変わっているかなぁ。大東流についての記載もあり、戦前中の軍との関係もわりと記述あり。)が書かれ、次に「開かれた合気道」を貫いた吉祥丸氏の取り組みが書かれる。
海外への普及として、アンドレ・ノケ氏の名前が出てきたのは新鮮。ただ、40ページの海外普及師範から、初期にハワイに広めた先生の名前が出てこなかったり、武器術などと併せて普及した先生の名前もなかったりと。。。独立分派していった人たちはやはり出せないのかなぁとも思ったり。

次の章は「稽古とこころ」として修行論。開祖の「合気道練習上の心得」をベースに、その吉祥丸氏そして著者の解釈がされる。
改めて
・相手がいなければ稽古ができない
・否定から入るとその先に何も生まれない
・武道の研究をしているのか、武道そのものをやっているのか、そこをはき違えてはいけない(吉祥丸氏の言葉の紹介)
・「教わる」という受け身の姿勢ではなく、吸収する・学び取るという姿勢
といったことが説かれる。

基本の対捌きとして
・入身:相手の力とぶつかりあわないように、相手の攻撃の線をかわして一重身に相手の側面・死角に入る。または相手の懐に入って相手の中心線を崩す
・転換:体の回転、体の軸・中心の力を活かして相手の攻撃を円く捌いて導き崩す
・転身:身体を横に開いてから回転し攻撃をかわす
・転回:半身から両足を軸に180度向きを変える
が示される(ここは写真を見たほうがわかりやすい)。

「呼吸力」については「全身の構造にしたがった自然な動きにより、効率よく集中して発揮された力」(p.72)とし、息の呼吸やタイミングとは少し違った意味合いとしている。

また、技の個性については、形を繰り返した先に表れるものとし、自然とあらわれるものと書く。

最終章は「道統」とし、植芝家と合気道とのかかわりや自らのあゆみについて書かれる。

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『できる!使える! 合気上げ』(BABジャパン)

佐川幸義氏-吉丸慶雪氏の流れである大東流合気柔術錬体会第二代総師範である著者が、その会で行う技法を詳細に解説。

有満庄司 『できる!使える!合気上げ 「神技」を生み、「錬体」を作る』。BAB JAPAN。2018

第一部は合気上げ、第二部は合気下げについて述べられる。

・本書で使われる「正伝」は、正確に手順を踏んで行えば非力でも技が必ずかかり、また繰り返すことで身体を錬ることができるもの。だから、正確にきちんと行う必要があるが、崩しを二度行ったり当身を入れたりなど技がかかるまでが複雑で実用性に劣り、またかけにくい。「別伝」は崩しと攻撃を同時に行い、一拍子または二拍子で決まる実用性が高いもの。

・「合気上げ」=「上げ手鍛錬法」は、座ることで足捌きをあえて封じ、それにより「合気の手」=小手から先に集中しかつ器用に指を操作できる手=を作る。合気上げは、剣の振り上げが元になったと著者は考える。また、ここから先に合気之錬体=手の指先から足の指先まで全てが繋がって連動し、全身力を発揮できる身体=がある。

・合気上げのポイントの一つは「伸筋制御運動」。技を伸び伸び使う意識のもと、まずは伸張力基礎訓練(糸で吊り下げられるイメージで立ち、平手開手を糸で引かれるイメージで下に伸ばしきった後に、指先から丸く引ぎ上げらて上にこめかみの高さまで上げる、その後丸く引かれるイメージで下へ。指先に腕全体の重さを乗せる。力み感がでないよう、あくまで誘導されるイメージで)で伸びを意識的にコントロールする。

・合気上げでは、手は朝顔(山吹)の花手型=平手から親指と薬指・小指を内側へ入れふわりと伸ばす=とする。指先から動かす。脇を軽く締める。剣の振り上げのイメージで。まず小手を縦にし、指先から円を描くように。肘中心→肩中心の円滑運動で。

・肩中心の円滑運動の際に、自分の前腕を少し内旋させ相手の親指を自分の小手に絡めくっつける

・受動力=力を抜いて相手の力を受け止める=を高めるため、リラックスしてイメージを使う(反発しない)。例えば曲がらない腕は自分の指先がどこまでも真っ直ぐに伸びていくイメージ、伸びない腕は腕の中を指から肩へ力がもどりぐるぐる循環するイメージを強く持つ。また、相手が自分に加えてくる力を、自分の内部を通して足から地球に逃がすイメージを持つ。あるいは、感覚的正中線を軸として相手の力を逃す方法もある。

・丹田の養成法としては、正座し、上半身を力を抜いて前後左右にできるだけ大きくゆっくり倒れるギリギリまで振る方法がある。

・力封じとしては、「親指の力封じ」がある。
-相手が手首近くを掴んできた場合は、花手型の親指と小指を(相手の親指を攻める気持ちで)大きく柔らかく開くことで相手の親指の力を弱める。
-前腕側を掴まれたら、自分の親指だけを丸く内旋して相手の親指を巻き込んで伸ばし、力を弱める
-諸手で掴まれたら、自分の手首に近い側の手に対し、自分の手を内旋または外旋させて相手の手首側の手の親指を巻き込んでから、自分の親指または人差し指を上げる

・「伸筋制御運動」以外の3つの運動原理
-重力制御運動:自分の「沈身」を使いその重さを相手に預け崩す
-屈筋制御運動:リラックスして屈筋全体を一気に連動させる
-浮力制御運動:自分の中の浮身や浮くイメージを利用して相手を浮かせる

・「合気下げ」は剣の振り下ろしに由来と著者は考える。ポイントは手の花手型・脇を締める・下に下ろす。

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『大東流合気柔術 琢磨会』(日本武道館)

honnohon

森恕『大東流合気柔術 琢磨会 その技法と合気之術』日本武道館。

2018月刊誌『武道』連載記事の書籍化。琢磨会で研鑽される技法や歴史が解説される。
第1章は大東流合気柔術の歴史と特色が書かれる。
著者の考える技の特色は
1.数が多い
2.ほとんどが「小手技」
3.柔道と全く異なる掛け方
4.合気之術
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小手技については肘から指先までを対象とし、関節技・急所技・合気技があるとする。
掛け方については、まず相手に捕らせ、その相手の小手に武術的な刺激を与え、相手がその刺激から逃れるため自分から倒れるように誘うとする。そこでは伸筋を使い自分の腕を伸ばす方法が使われる
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第2章では急所技について書かれる。
外四ヶ条(手甲側から掴み尺骨表側の痛点を攻める)や内四ヶ条(橈骨裏側の痛点を攻める)は、相手の体躯まで操作する技術であるとし、その技法を解説する。
一つには、相手の肘を伸ばし棒状の相手の腕を操作して浮き崩す、もう一つは相手の前肩を詰めて崩す。
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外と内の違いは、外の時は相手の手を伸ばすが、内の時はカギ形にすることであり、これを黄金のカギと称する。
第3章では、関節技について書かれる。まず紹介されるのが呼吸締というわざであり、ポイントとして自分の両手を刀を斬り下ろすように、相手の肩に全ての力が集中することが書かれる。
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関節技は相手を掴み相手に苦痛を与え相手の逃げを利用するが、合気技は相手に掴ませて相手の掴みを利用する、と違いを述べその違いを写真や文で示す。
最後に手刀の指先でそっと触れて行う合気技について、相手の曲げ支えの利用していることに触れる。
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第4章では合気の術について述べられる。
「抜き合気」は相手の力を抜くため、まず自分自身の身体の力を抜く。その時、ふっと抜くことが重要である。
「入れ合気(固め合気)」は、相手を硬直化させるものであり、相手に捕られた自分の小手を小さく振り動かすように動かし行う。
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「触れ合気」は、人体の生理的弱点を刺激することで行う。前肩への人差し指・中指・薬指の三指を使った方などがある。
「肘延ばし」は相手の肘を伸ばすことで行う。これは、相手の小指丘を自分の手甲で刺激で行う。
「両手捕り合気投げ」は拇趾丘へ刺激を行うことで容易になる。
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「前肩詰め」は、相手の肩関節を鎖骨の裏部分に押し詰めてから体幹を操作することで行う。
「肩載せ合気」は、手甲を相手の肩に載せて行う。
「禁忌の技」としては、相手の手を綾に組み、相手の体に触れさせておくことで停止をさせるものである。
これ以外にも腰を砕く、タイミング、など書かれる。
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また、大東流の技にある「掛手」についても詳細に書かれる。一つの鍵が手刀であり、手刀で掴まずに掴むことが必要となる。
第5章ではそのほかの技術が紹介される。
袖技で相手を掴まずに行う際に使われる手刀の動きや、立ち締めでの極め方、足技などについて語られる。
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そして、最後の6章で改めて合気は技術であることが書かれる。
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tag : 大東流合気柔術 琢磨会

1月に読んだ本(2冊)

護身に関係した本を2冊

廣原 誠 『心体育道 表の捌き 裏の捌き』 福昌堂。

表の捌き-攻撃に対して身を護る、裏の捌き-病気などから身を護る、としてそれぞれ書かれる。
表の捌きは、歩法・形とその用法としてまとめられている。

時藤稔明 『脳の力が身を護る! 思考力で窮地を脱する護身道メソッド』 BABジャパン。2017

脳による柔軟な考え・転換が窮地を脱するとして、考え方(見方)を変えるコツ的に紹介

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『ケンカ十段と呼ばれた男 芦原英幸』(日貿出版社)

松宮康生 『ケンカ十段と呼ばれた男 芦原英幸』 日貿出版社。2017

芦原英幸。極真空手の創成期に活躍し、その才能から極真を去り独立することとなった。
そんな彼の人生を、多くの関係者へのインタビューからできるだけ多面的に書こうとしたのが本書である。
彼自身の独立、あるいは彼からの弟子の独立など書きにくい部分に対しても、なるべく第三者へのインタビューを通しながら、客観的に筆が進められる。

今まであまり空手の本を読むことはなかったが、この本を読み他の本も読んで。。。
いや、空手自体を学んでみたくなり始めて。。(おっさんでもできるのだろうか)

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tag : ケンカ十段と呼ばれた男 芦原英幸

『合気速習』(BAB JAPAN)

以前読んだ『できる!合気術』(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-516.html)の著者の雑誌連載の書籍化。
前著よりもさらに習得ステップが、意識(イメージ)を使う割合の大小という視点から順序が明確になりわかりやすい。

倉部誠『日本になかった超上達システム 合気速習 筋力を超えた技ができる5つの原理』BAB JAPAN。2017

5つの原理は以下のとおり。
意識をなるべく使わない原理1→3→2→5(これは意識を使わないが頼るのを防ぐためここで)→4の順で、本のなかでは解説される。最後に複数原理を組み合わせを応用編として解説。

原理1 無意識動作法(意識75%)
相手が検知できないように力を加えて相手を崩す
・相手が検知できないようにするためには、何気なく行う
・何気なく行うためには、
 第三者による補助
 →自分の反対側の手(の接触)による補助
 →自分の反対側の手(の非接触で同じ動き)による補助
 →頭の中の反対側の手の動きのイメージによる補助
 →同期イメージを省いた動きのイメージと動きの一致(自分なりのイメージの活用)
・この原理を使った技の紹介と注意点など(自分が力みにくい状態を作るための手の高さや相手の足の位置、小手の捻る軸など)
・水平の動きは、ロボット→上記の段階的な補助と、注意点(引く方向など)

原理2 合気接触法(意識90%)
合気接触状態を創りだし幻覚させて相手を崩す
・相手に触れるか触れない程度のデリケートな接触で、相手に自分の接触した手などが相手の体の一部と錯覚させ、相手がバランスをとれないような状態を作る
 ←自分にも相手にもザワーッとした妙な感覚が起きることで感知できる
 →接触圧力を保ったまま、それ以上の力を加えずにゆっくり動かす(相手は最初は協力しないが抵抗しない)

原理3 目標設定法(意識80%)
接触部分から離れた目標に力を加えて相手を崩す
・手首を掴まれたら、相手の右肩を目標にしてそこに力を加えるなど、離れたところを目標にする

原理4 平衡微調整法(意識95%)
腕や手を動かさず意識の力で相手を崩す
・原理2では実際に自分の身体を動かすが、4ではそれをイメージだけで行う

原理5 波動力法(意識65%)
相手の想定外の波動力を利用して相手を崩す
・わかりやすくするためには、自分のてをバネのように、相手の力をいったん吸収後に(バネ板が跳ね返すように)跳ね返す
 ←いかに自分の身体でバネの動きを再現できるかがポイント
・相手に外から力を与えての様子見
・バネを大きいものから小さいものに変えると、タイミングは難しくなるが、小さい動きになる

(原理6 誘導法については現在研究中のため本書では紹介されず)

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『リストラティブヨガ 完全なリラクゼーションそして再生』(ガイアブックス)

ヨガしたことないのですが、なんとなくパラパラめくって印象に残ったのできちんと読んでみて。。
静けさを体と心(頭)に、積極的に与えるためのヨガ。読んでそんな印象を受けました。

ジュディス・ハンソン・ラサター (著)『リストラティブヨガ  完全なリラクゼーションそして再生』 ガイアブックス。2017

リストラティブ・ヨガは、「"なにもしない"ことを実践する」ためのヨガ。
ストレスへの対処法として、リラクゼーションが上げらっるが、この一つの手段として、ヨガの中のアクティブ/リストラティブ(回復)の中のリストラティブなポーズに焦点を合わせたヨガが本書で紹介されているリストラティブ・ヨガ。

毛布などを使ってつくる補助具(プロップス)とポーズにより、完全なリラクゼーションが取れるようにすることが特徴であるが、その手順にはポーズへの導入/復帰を含め、リラックスを完全にするための注意事項がある。それが本書では詳しく紹介されている。
(1つのポーズに対し、準備、ポーズ、呼吸のしかた、復帰をそれぞれ詳しく2ページ程度で説明し、効果などに触れる)

まずは。。。近くの教室を探して、体験してみる、っていうのがよいのかなぁ(しかし、近所は平日日中のところが多いぞ。。。会社近くや通勤途中駅を探したほうがよいのか。。。)

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tag : リストラティブヨガ 完全なリラクゼーションそして再生

『合気の極み』(BABジャパン)

まぁ、読んだので。

錦戸無光『合気の極み 光の体になると、光の技が使える』。BABジャパン。2017

堀川幸道氏に師事し、現在は大東流合気柔術光道の総師範である著者による、著者の自叙伝的な内容。
大東流そのものの技法についてはほとんど記載はなく、主に

・著者の宗教的要素の強い人生体験
・堀川氏から集中的に学んだ3年間を中心とした修行について(真剣に物事を身に付けようとするときの姿勢)
・合気について(ただし、どちらかというと周囲をぼんやりと語る)

ということが中心であり、大東流の技術や具体的な事柄を求めて読むのには向いていないかと。
ただ、修行論としては情熱がほとばしるものとなっており、また宗教的体験についてはそういったことに興味がある人には参考になる部分があると思われる。

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『通し矢列伝』(メイツ出版)

江戸時代、京都三十三間堂を中心に行われた通し矢の実像を、そこに命をかけた武士達の姿や藩の方針などから書く。
また、弓が戦いにおいてどう使われたかを、赤穂四十七士の中にいた早水藤左衛門と討ち入りの実態から考察する。

高柳憲昭 『京都三十三間堂 通し矢列伝 弓道の心と歴史を紐解く』 メイツ出版。2017

第1章 通し矢は不朽の美であった
通し矢が江戸期において武士の出世の道として、また、藩の名を上げる手段として文化の華となったことをまとめる

第2章 通し矢列伝1 江戸期に「通し矢」に挑んだ名人たち
江戸初期の通し矢の名人として、吉田大内蔵(長時間の通し矢を可能にするために、銅版入りの弽を発明)・杉山三右衛門(紀州から尾張に移り、後に名人星野を育てる)の2人を取り上げ、その業績をまとめる

第3章 通し矢列伝2 藩の名誉と命を賭けて挑んだ名人たち
庄内藩の弓術への取り組みと、そこから生まれた名人、高山八右衛門
通し矢に力を注いだ尾州で生まれた名人、長屋六左衛門忠重とその工夫(角入りの弽、伝書の作成)・業績

第4章 通し矢列伝3 武士道に生きた永遠のライバル
通し矢の歴史でも名高い、星野勘左衛門茂則と和佐大八郎について詳しくまとめる。
弓の名人でもあり人格者でもあった星野、そして日本一となりながら後にいわれのない罪により苦しんだ和佐が、対照的に書かれる。

第5章 通し矢列伝4 歴史を駆け抜けた弓の名人たち
赤穂四十七士にいた弓の名人早水と、討ち入りでの弓の活躍(そして、吉良邸の弓矢を先に不能にした戦略)などが詳しくかかれ、戦闘における弓の有効性が示される

第6章 通し矢列伝5 近代から現代にかけて通し矢に挑んだ名人たち
明治~昭和にかけて通し矢に挑んだ名人と、彼を取り巻く人々の支援が書かれる 

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tag : 通し矢列伝

『武術極意の"深ぁ〜い話"』(BABジャパン)

読んでできるようになるかというのはおいといて、とりあえず内容をわかる範囲で要約

近藤孝洋『武術極意の"深ぁ〜い話"』。BABジャパン。2017

月刊誌連載の再編。

第1章 発勁とは何か?
・打撃エネルギーは、物体の重さと、速さの二乗に比例する。本章は速さについて
・軽くてもマッハで飛ぶ銃弾の威力は大きい
・人間がマッハで体を動かすには、一万分の一秒間に33ミリ動けばよい
・そのためには錐体外路系(本人の意志に先立ち無意識の中で動作を停止させる目的で発動する神経系)を使う
・作動方法1、内勁(腰内のギアの回転運動)を、片側だけ全力で回転させる。そこからの振動が手足に伝達すると錐体外路系が発動し内勁が急停止する
・作動方法2、外勁(手足を周りの空気に当てて、体を急激旋回させる)により錐体外路系を出現させる

第2章 合気上げの真相
・合気上げは合気下げ、重力を利用し相手を崩したあとに行う
・相手の頑張りは、相手の正中心力を、上丹田=脳に一撃を加えることで無くす
・脳への一撃は、長大な貫徹力から
・相手への当て身の代用として、模稜の手を用いる
・模稜の手は、皮膚から皮下神経、中枢神経を経て脳へ伝達する逆技
・全体をなぞり見、皮膚の極小部分から、摩擦によって生じたエネルギーを極大化し、相手の端から端へ一気に全体性として通す
・しかし、本当の合気はまだ先にある

第3章 剣術秘伝"心の一方"
・合気とは気を合わせること。それは、プラズマの発生である
・点の技であり、二カ所以上からの気や電磁波を、敵の一点に集中する

第4章 太極拳の探求① 初動を消す法
・初動を消すには、内界への倒れこみによる
・倒れこむ先は正中心
・正中心は、左右前後上下を全て二分割する点
・正中心力は人体を先の二分割の計八分割された8つの部分の重心が、再度人体の中心に、口の中心を通るエネルギー流を主に、再結合した時に生じる、高密度の静止拮抗力
・八段錦は正中心力の会得のためにある。分割された断面を互いに押し付け拮抗させる力とその正中心への倒れこみを練る

第5章 瞬速の居合原理
・追突が、静止状態からいきなり最高速度を得る現象に近い
・自分の体の一部を、自分の体の一部にぶつけて、瞬時に最高速度を得る
・八分割した一区画だけを、残りの七区画の力で体内でぶつけることで予測不可能の速さで飛ばす
・自分の意志で手足を動かさない
・反発力を使う(カタパルト)。体がテーブルがわり

第6章 必殺の一撃
・重さを増す法は、全体を用いる。落下の中で打つ。第二の集合点を使う。垂直を水平へ
・叩く場所の工夫、水月と角度

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『大東流合気柔術を解く』(日貿出版社)

岡本正剛氏に30年以上に渡り大東流合気柔術の教えを受けた著者が、岡本氏との思い出や技の変遷について、そして著者が研究した大東流合気柔術の技法についてを書く。特に後半は、力学・生理学など様々な視点から考察されており興味深い。

浅原勝 『大東流合気柔術を解く  武術の極み、合気を求めて』日貿出版社。2017

第1編は岡本正剛氏の足跡を追う。
・岡本正剛氏の大東流合気柔術との出会いは1963年。近所付き合いから近くの道場へ行き、そこで堀川幸道氏より習う
・岡本氏が稽古に来た人すべてに技をかけるというのは、堀川氏の稽古では入門者は通常最初の2,3年は直接稽古をつけてもらえなかったため、そういった思いを稽古に来た人にさせたくないと考えたためと思われる
・岡本氏は日常性かつからたゆまぬ好奇心と、器用さを兼ね備えた生活を送っており、大東流にもそれが表れたと著者は考える

・六方会創設期は堅い床面の稽古場所が多く、それが衝撃を和らげる受け身(掌をすぼめる、足裏で床に接触など)につながった。また、外し手の稽古や基本技の稽古が多く行われた。技としては相手をあまり大きく投げず浮かせ引き寄せてその場で叩きつけるような種類であった(実戦を想定)。また、相手が反撃しないような固め技もよく行われた
・相手を大きく投げ飛ばすような稽古になったのは、柔らかい畳での稽古になってから

・岡本氏の技は、年齢とともに小さく丸く柔らかくなり、かつ手順がよりシンプルになった。指の開きもだんだんと小さくなった。
・岡本氏は、円運動・反射・呼吸で技の基本原理を説明した。

第2編は著者による研究の紹介
・力学的考察
 合気上げ-上方向への重心の移動、支持基底面積の減少、重心の前方向への移動
 合気下げ-重心の前方向への移動、支持基底面積の減少、重心線の著しい偏り、脊柱の前彎の強調

 こういった項目を、体の姿勢や支持基底面との関係などから力学的に意味づけをし、いかに相手が投げられやすい(不安定)状態にもっていくかを解析する。

 また、力をいかに効率的に使うかについて、自分の近くで技をかけることで大きな力が出せるということを、スパナの柄の長さに例えながら解説する(自分の腕を短いスパナにするため、相手のほうに自分から寄るなど)、
 相手を回転させやすくするためには、相手の腕を短く相手の中心に近い状態にすることを示す。

・解剖学的考察
 どうすれば相手に逃げられずに、こちらの攻めの力を相手に伝えられるかを解剖学的・運動学的な視点から考察する。

 相手の腕-回内(手のひらが下)は自由度が高く逃げられやすい。このため、回外にすることで肘が伸張しやすくなる
 相手の肩-肩関節と鎖骨の連動を制限させるため肩関節を固定する方向へ攻める。同時に手-肘-肩をロックすることが重要
 相手の頚椎-首を傾ける方向と首を回す方向が同じだと体幹が首の傾く方向へねじりやすくなる(右に傾けば右に回しやすい)
 自分の膝関節-適度に屈曲させることで自分の股関節・足関節の回転が大きくスムーズになる(伸ばしすぎは動きが悪い、曲げすぎはへっぴり腰)

・生理学的考察-相手の防衛反射がでるのは0.3秒後
 相手の逃避反射の利用-侵害刺激に対する生態防御反応を利用する。ポイントは強すぎない刺激
 相手の姿勢反射の利用-相手が平衡を保とうとする反射、頸部の屈曲等で体に起こる頸反射(例えば、首が後屈すると前肢は伸張、後肢は屈曲など)を利用する。水を払うように指を開く
 自分の呼吸の利用-著者はお腹をへこませる腹式呼吸により上向きに力を及ぼすピストン効果の利用などに触れる

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

tag : 大東流合気柔術を解く

『武術の“根理"』(BABジャパン)

「胸をゆるめる」「股関節に体重を乗せる」「肘を抜く」の3つを重要なポイントとし、様々な武術に共通して存在するエッセンスとして紹介する。

中野由哲『武術の“根理" 何をやってもうまくいく、とっておきの秘訣』。BABジャパン。2016

【胸をゆるめる】
・含胸抜背の胸は、本来は「胸を柔らかく保ち前に空間を作る」こと。抜背は「背中を解放する」
・胸は上体の要所であり、胸の力をゆるめることで、相手の力と衝突しなくなる
・胸を正しくゆるめることで、股関節に体重が乗り、結果として体全体が連動して繋げて使うことができるから(部分的な力に頼らず)大きな力が出る

【股関節に体重を乗せる】
・まずは股関節の意識をする(手刀で腿の付け根に触れることで意識させる方法を示す)
・股関節を意識し、体重を股関節の右-左-右。。と移動させる(股関節の操作で重心を移動する)だけで、動きが変わる
・股関節出の重心移動は、蹴らない足運びとなり、全身の一体化につながる
・胸をゆるめるのにあわせて、股関節に体重を乗せて一歩踏み出すという動作ができれば、それが「技」になる

【肘を抜く】
・肘の抜きとは、肘が「くの字」に曲がっている余分な力が入っていない状態。日常動作はこの状態となっていることが多い
・肘を抜くと、腕と肩甲骨の連動性が向上し、腕のパフォーマンスが上がる(全身を連動させた力となり、大きな力を出しやすい)
・肘に力感が出たら、それを溶かすような感覚で解消していく
・肘の使用法として、ラセンで解説。脇を締めるを、肘を下に向けるで行うことで、力みが出ないように同じことができる

【添わす】
・衝突や対抗しないためには、相手に「添わす」(技をかけさせていただきます、自分の力を添えるような感覚で相手に差し出す)ことがポイントとなる
・刀などを使う際は、刀に自分が寄り添う感覚で使う

【その他】
・合わせ-ずらし・・・まず相手の攻撃の中心に自分の中心を合わせ(合う瞬間を感覚で捉え)、その瞬間にいしきてきにズラすことで、相手を虚の状態にできる
・意識による動きの違い

著者によるDVDがこちら

こちらでは、最初に書いた3つのポイント+本でも書かれている「添わす」が四大秘訣になってます。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

tag : 武術の“根理"

『スポーツクライミング教本』(山と渓谷社)

クライミングなんてしたことがないのですが、この本は興味深くて読んでしまいました。

東秀磯。『完全図解 スポーツクライミング教本 クライマー必須のクライミング技術を分析』。山と渓谷社。2017

一流のクライマーであり、国内の大型クライミング設備の設計を行う著者による、クライミング技術の教本。

単にクライミングのテクニックを説明するだけではなく、それぞれのテクニックを円滑に行うためでの小さなコツ、そして、そのコツ(あるいはテクニックそのもの)がなぜ有効かを、科学的(物理的)に解説しており、理解をスムーズにしているのが本書のポイント。
イラストは体の状態を示すだけでなく、体に(重力など)どういった力が働いているかを示し、テクニックがどうその力に対して作用すかをわかりやすくしている。

「chapter1 クライミングの基礎」は、他の運動などにも共通する考え方が示されている。
自分の動き(スポーツ)の特徴は何か
-クライミングの場合は、サッカーなどと違い、固定されている対象物に対して自分を当てはめていくこと

その動きの特徴において必要な能力は何か。その能力を支えるものは何か
-クライミングの場合は、ホールドの保持力(フィジカル要素>テクニック要素)、ムーヴの遂行能力(テクニック要素>フィジカル要素)、ホールドの引き付け力(フィジカル要素>テクニック要素)
-自分にない能力によって落ちるので、そこを補うことが必要

ムーヴの構成と物理的要素の関係
-ムーヴには、力のモーメント(回転を生じさせる性質)、慣性の法則、加速度、作用・反作用といった物理的要素の理解と利用が必要
-効率よいムーヴには、作用点に視点を近づけることで、必要な力を小さくするテコの原理などの理解と、それが体の動きや位置に具体的にどう示されるかを理解することが必要(壁に腰を近づけると始点に作用点が近くなり必要な保持力が下がる、2点支持より3点支持のほうがモーメントを抑制=回転しにくくする)
-慣性の法則を利用するためには、流れを切らない
-加速度の利用には、足先から力を出し、動き出してから手の力を使う、足-脚力-腕の引き付け-手のキャッチ、など体の中で伝達的に力を使うことでだんだん速くする
-作用・反作用の利用には、反対方向への力を使うことを知る

chapter2以降は具体的な技術紹介になり、個々の細かいテクニックが基本から応用まで幅広く紹介されている。

自分が行う合気道で、この本で示す技術と似ている、と思ったのは
・ティッシュプル(皮膚の遊びをとる)ための指の滑らせ-握りこむのを後にする
・摩擦力での保持や摩擦力の利用(そのための手の角度の維持)
・壁に近づく-支点と作用点を近づける-相手との位置(遠くからやろうとしない)

また、面白そうだとおもったのが
・モーメントの2点支持と3点支持の話(相手をどういう2点支持の状態に持っていければ崩しやすい?)
・足のフラッギングなどバランスのとり方が何かに応用できないか
などの技術

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tag : スポーツクライミング教本

『動作法のすすめ』(武久出版)

先日読んだ『日本の心理療法 身体編』(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-1785.html)に出ていた、臨床動作法についての本があったので読んでみました。

小山恭子。『動作法のすすめ こころとからだのリラクセーション』。武久出版。2014

以下は読んだときのまとめ。
honnohon

小山恭子。『動作法のすすめ こころとからだのリラクセーション』。武久出版。2014
動作法とは、心理療法の一技法で、クライアントとセラピストの間で、体と体のコミュニケーションを「動作」を用いながらやりとりする心理的な援助法。
こころとからだは一体であるという考えに基づく。
06-13 19:19

動作法では、慢性緊張(意識的に力を抜いた後にわずかに残る意識してない緊張)や随伴緊張(体のどこかの緊張によって一緒に無意識に他の箇所が緊張)など、無意識に起きている緊張をゆるめることを主眼に置く。クライアントに試行錯誤を促しながら、常に肯定するのがポイントとなる。
06-13 19:23

クライアントは、動作の課題を、「意図→努力→身体運動」という流れで体験する。
そこからの気づきがあればクライアント本人が感じたことを、そのまま肯定するのがセラピストの立場となる。
主体はあくまでクライアント、ということが一番のポイント。
06-13 19:26

動作法のセッションは、体の緊張しやすい13カ所のポイントを、動かす・緩める・緊張させる、という動作を自在にできるようにすることを目指す。
13カ所は、具体的には、
首、肩甲骨周り、両肩甲骨間、胸部の背中側下部、ウエストのくびれ、骨盤、膝、足首、足指、肩、肘、手首、手指
である。
06-13 19:30

セラピストは、クライアントに自分の体の状態を意識してもらい、クライアントに体の感じを聴きクライアントの言葉を繰り返しながら、クライアントが体の状態を自覚しやすいようにする。
援助しすぎない、指先を敏感に使う、がんばらなくてもよいことを示す、といったことが注意点となる。
06-13 19:33

Chapter2では、具体的な動作法の動作課題が示される。
06-13 19:33

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『ALSOKパワーで勝つ! レスリング 最強バイブル』(メイツ出版)

5月に読んだ本。

大橋正教 『ALSOKパワーで勝つ!  レスリング 最強バイブル』。メイツ出版。2015

ALSOKレスリング部監督により、レスリングの基礎の技術書。
基礎的なテクニックが、一流アスリートによる実技写真とともに細かく紹介されている。

構え・組み手・崩し
スタンド技術
グラウンド技術
+トレーニングの初歩

技以前の基礎的な技術が詳細に、かつ的確にポイントを絞って解説されているのでわかりやすい(腕を返すときに、自分の手の甲を相手の体につける、や、相手の横/後ろに入るときに自分の耳を相手につけるなど、具体的な動き・位置がわかりやすく示されている)

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tag : ALSOKパワーで勝つ! レスリング 最強バイブル

『武道論』(大修館書店)

以前も紹介したことがあるが(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-159.html)、今回は序章・1章を。

富木謙治 『武道論』 大修館書店。1991

嘉納治五郎と植芝盛平という二人の武道家より教えを受け、また自身も教育者として武道の体系化を進めた著者による武道論。

序章 武道とは何か
・武道の本質は「殺傷性」と「無限定性」にある
 -武道の技術は三種類。殺により制御、傷により制御、殺傷なく暴力を制御
 -武道の技は、殺傷性と無限定性により多様化を生み、技の工夫がやがて道につながった

・練習法には守破離の三段階がある
 -形の徹底した反復に徹する守
 -個性が形を破り外に現れる破
 -形を学んで形を超える離

・現代武道のあり方としては、競技化によって限定性が生じ、それにより本来の形・わざが見失われる危険性がでている
 -形と競技の両面からの練習が必要である
 -「和」や「無構え」「無心」が現代武道の教育理念としてある

1章 武道の現代化とは
・体育に期待されるものは、心身の適切な刺激と活動による発達、体をとおした心の鍛錬
・武道技術の変遷として
 -技術の分化
 -地稽古、試合
 -技術の純化(分化-類型化-エッセンスの抽出)
 -技術の様式化(合理化、倫理化、美化)が求められる
・形について
 -練習の基準として、上達の早道として使用される
 
など

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tag : 武道論

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読んだ本からオススメの本を、半分備忘録的に記録します~

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