『SLEEP』(ダイヤモンド社)

よりよい睡眠をとることの重要性と具体的な方法が示される。

ショーン・スティーブンソン 『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』 ダイヤモンド社。2017

睡眠の質を高めるための具体的な方法

・太陽光を浴びる(朝および休憩時間なども)
・就寝90分前にはブルーライトから離れる。寝るときにスマホを手放す。wi-fiから離れる
・コーヒーは午後2時まで(午前はよい。また2日摂って3日休むなどカフェインを抜くサイクルを入れる)
・室温や寝具の温度を調整する(室温20度、お風呂は寝る2時間前)
・21-23時の間に寝る
・マグネシウムを摂取する(食物意外にも経皮による方法もある)
・寝るときは光をきちんと遮断する
・睡眠に対する適切な運動を行う(できれば午前)
・糖質を抑え、良質の脂質、たんぱく質をとる
・瞑想の利用
など

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

tag : SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

2月に読んだ本(2冊)

ピーター・ワダムズ 『北極がなくなる日』 原書房。2017

海洋、特に海氷の研究を専門とし、40年にわたり極地(主に)北極の気候変動を調べてきた著者による、北極圏の海氷の現状
・多年氷から一年氷となり、夏季に氷がなくなるのもまもなく
・北極海に氷がない時期が到来することにより、温暖化加速が進む。また、北極海の空気温度・海底状態まで変動する
ことが指摘されており、一刻も早いアクションの開始を訴える

矢吹康夫 『私がアルビノについて調べ考えて書いた本』 生活書院。2017

自身がアルビノ当事者であり、当事者として得られなかった私の納得を求め、

・前半では、既存のアルビノ研究を見直す
 (予防医学の中での否定、障害児教育におけるアルビノ当事者のもつ問題への過少評価、アルビノ萌えの分析、当事者運動における問題提起と定義)
・後半では、アルビノ当事者13人の声を聞きながら、それぞれの経験から個人がどう対処してきたか、彼らを取り巻く背景などが掘り下げられる

本書の特徴は、なにより著者自身が当事者であることから、後半のインタビューに聞き手である著者の(ある意味では客観的な)当事者による視線が入ってくることであろう。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

2月に読んだ本(いろいろ4冊)

ローズマリ・サトクリフ『第九軍団のワシ』 。岩波少年文庫。 2007

幼少期に読んだ思い出はあるが、どんな内容だったか思い出せず。なんとなく思い出して読んでみた本。
確かにこれ、面白い。冒険的な要素、異境的な要素の中、主人公が成長していく。。。努力・友情・そしてちょっと苦い勝利。

本間生夫、帯津良一(編著) 『情動と呼吸 自律系と呼吸法』。朝倉書店。2016

自律神経系と意識が並行して動いているもの(メモとして)

榎本博明 『「上から目線」の構造』 日本経済新聞社。2011

上から目線を嫌う人々の心理を、比較・コンプレックス・自己愛といった自分に対する評価や、他者との人間関係などから考察する。

芹沢央 『今だけのあの子』。東京創元社。2017(文庫)

ミステリ・フロンティアとは書かれているが、いわゆるミステリとは少し違うのかな。
人の心理の揺れ動きが、日常のいつもと違うことのなかにある、そしてそれぞれがホンの少しずつ関係しているそんな5つの短編。

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『白い巨塔』(新潮文庫)

なんとなく読まずにいた小説ですが、読んでみると続きを早く読まなくては。。と読んでしまう、ヒューマンドラマ。

山崎豊子『白い巨塔』。新潮文庫。2002 

文庫は2002年に発刊されたもので、全5巻。内1~3巻は連載時「白い巨塔」、4~5巻はその続編である「続 白い巨塔」の内容。
あらすじなどは多く紹介されているので、すごく簡単に書くと、主人公である若き外科医、財前五郎の野心にみちた教授戦から始まる人生の絶頂と奈落、だろうか。

個人的には、1~3巻は財前を中心にそれをとりまく人々のドラマとして読んでいたが、後半4~5巻は脇役であるはずの柳原医師の物語のようにも感じた(といっても、それほど多く柳原のことが書かれているわけではないが)。

元の発表が1960年代ということもあり、医療的な内容は様変わりしているであろうが、医療をめぐる人間模様はどうなのだろうか。




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ジャンル : 本・雑誌

tag : 白い巨塔

『遅刻の誕生』(三元社)

遅刻が誕生するには、時刻の共有と定刻意識が必要である。
江戸時代まで不定時法であった日本が、現代のような厳しい定刻意識を持つようになったのは、どういう過程を経てか?について、社会制度の各面から各専門家が書く。

橋本毅彦、 栗山茂久(編著) 『遅刻の誕生 近代日本における時間意識の形成』三元社。2001

明治最初に雇われ外国人がなげいたのは日本人の定刻意識のなさであった。時間通りに集まらないのでなかなか仕事が始まらない。。
そんな日本人が、同じ時刻を共有し、定刻意識をもつようになった過程を検証する。

鉄道の導入と定着:
導入当初は定刻運転も難しい(30分の遅れは許容範囲)状態であったが、日本人の管理者の育成、遅刻などの厳罰化、鉄道路線の発達と運行本数増加が事故防止などもあり定時運行を求める、自動連結技術の誕生などから定時運行となっていく状況が書かれる。

労働時間の変遷:
江戸から明治にかわり、労働時間には身分や職種によって3種類の時間があった(定時が求められる仕事だけでなく、不定時法を踏襲したかのような勤務形態など)。
科学的管理法が導入される中で、労働における時間管理が求められ時間規律が形成されていった。

教育(学校)や生活:
学校における時間管理や、主婦の家事における時間管理について、その重要性が説かれた

時間の共有:
不定時法や旧暦が、定時・新暦に変わる中での社会の変化や時計の普及について書かれる。

特に最初のほうは、読んでいて「日本人は真面目で時間にきっちり」という固定概念がグラグラする。
(ある意味、そういう生活習慣が短期間で変わるというのも興味深い)

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tag : 遅刻の誕生

『しめかざり』(工作舎)

時期は過ぎましたが、タイトルどおりしめかざりの本。
全国各地への年末年始のしめかざり探訪を20年続けている著者による、渾身の写真集!
...いや、写真集ではないですが、しめかざりの写真が本の約半分。
しめかざりの造形・著者の造詣が盛りだくさんの本。

森須磨子 『しめかざり』。工作舎。2017

著者によると、しめかざりの基本となる構造は以下5つである(民俗学的分類として定まったわけではなく、先行研究や著者の研究成果から)
1.牛蒡じめ系-一定の太さで一文字に綯(な)った形
2.大根じめ系-牛蒡じめの中央を太くしたもの
3.玉飾り系 -藁縄を「輪」にしたもの
4.輪飾り系 -細く綯った縄を小さく丸めたもの
5.前垂れ系 -藁をのれん状にたらしたもの
これらの構造や作り方、しめかざりに付随する多くの装飾品についての種類や意味合いについては第三章にまとめられている。

著者20年の収集成果が見られるのは、第一章の本当に様々なしめかざりの写真と解説。
宝珠、打出の小槌、鶴や亀などから、鳩や眼鏡、蘇民将来など本当に様々な種類のしめかざりが、全国各地にそれぞれあることがわかる(この集大成とも言えるのが、さらっと第一章の前に挟まれた「玄関用しめかざり形態分布図」であろう)。

第二章の探訪記も、それぞれの地域・家・個人にしめかざりが根ざしている様子がわかるものとなっている。

著者の思いは、この本によって「しめ友」(年末年始にいっしょにしめかざり探訪に行ってくれる人)を探すことだそうで。。。
見つかるとよいですね。

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tag : しめかざり

1月に読んだ本(いろいろ4冊)

小山真人 『富士山 大自然への道案内』 岩波新書。2013

7つのコースから、地学的に富士山を見る。
噴火の歴史、富士山や周辺の噴火に伴う移り変わり、日本の火山噴火の爪あとなどを考えながら読める。

金 英 『主婦パートタイマーの処遇格差はなぜ再生産されるか スーパーマーケット産業のジェンダー分析』 ミネルヴァ書房。2017

スーパーマーケット業界において、パートタイマーの処遇格差が作られ・維持されてきた原因を、パートタイマー自身、企業、労働組合のそれぞれの行為戦略からジェンダー視点とあわせて分析する。
事例としている元データが若干古い気もしたが、現在でも多分変わっていない(あるいは正社員の処遇が変わっているかもしれない)んだろうなぁ

ダニエル・スミス 『絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで』
日経ナショナルジオグラフィック社。2014

世界中の非公開の場所を紹介(って、非公開だから、書かれていることが正しいかはどうなんだろ)

市原一裕 『低次元の幾何からポアンカレ予想へ 世紀の難問が解決されるまで』 技術評論社。2018

わからないけどたまにこういう本も。
わからないながらも、なんとなーく読めたのは、いかに平易に書くか著者の労力の賜物なんだろうなぁ。。

全然関係ないけど、内部に空洞を持つような物体って、トポロジー的にはどんなものと同じなんだろう←結局数学わかってない

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『鏡映反転』(岩波書店)

こちらも学術的な話題がよい感じに一般向けの内容になっていて読みやすくかつ面白い。

高野陽太郎 『鏡映反転 起源前からの難問を説く』 岩波書店。2015

本書で扱われる「鏡映反転」とは、一般的には鏡にうつったものは左右反転して見えるということ。

しかし、本書ではそもそも左右反転しているのか(実際に、映す像によっては左右反転していないと考える人も多くいる)というところも踏まえ、問題となっていることは何か。そして反転するのはどういう理由によるかを地道に考察・実験していく。

ポイントは、過去の理論が1つの原理から鏡映反転を説明しようとして(そして失敗した)のに対し、本書では
表象反転
視点反転
光学反転
という3つの説明が多重に動いているという立場をとっていること。
物理的な理由だけでなく、認知・心理的な理由も踏まえてその複合により、鏡映反転の表れ方(認否のしかた)が説明される。

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tag : 鏡映反転

『今すぐできる!霊術講座』(BABジャパン)

霊術とか特殊能力とか、怪しいタイトルですが、内容は武道にも応用できるちょっとした心身のコツ。

大宮司朗 『今すぐできる!霊術講座 身法と心法の簡単なコツで特殊能力を発揮』 BABジャパン。2015

明治以降に使われた霊術という言葉では、不思議さを示すために様々なテクニックが使われていた。
その一部を紹介し(種明かし)、武道の技への応用を示す。

・自分の手を相手の身近く肩の下などにおくと、相手は力を出しにくい(その位置を利用して相手が全力を出せないようにする)
・(相手や自分の)ゆるみをなくすことで、技がかかりやすくなる
・いったん逆方向に小さく崩して相手が立ち直ろうとする動きや力を利用して大きく崩す
・相手の重量が手でなく自分の腰にかかるようにすることで小さな力で投げる
・自分の力を出す方向を考える(相手の力と正反対でなく垂直方向になど)
・梃子の原理を使う
・自己暗示による心→身体への影響の使い方

などが紹介。自分にいらないと思った部分は読まなくてもとりあえずよいかと。

まあ、でも多分今まで本屋で見かけても、なんとなく怪しいと思って読まなかったんだろうなぁ。

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tag : 今すぐできる!霊術講座

『新たな魚類大系統』(慶応義塾大学出版会)

学術的なタイトルに敬遠してはならない。
学術的な内容に途中でやめるのはもったいない(まぁ、読み始めると多分一気に読んでしまうけど)。
ゲノム分析により魚類の体系を見直す著者の研究は、学問的だけでなく読んでいて次の展開が読めずに面白い。
これが岩波科学ライブラリーとかに入っていたら、ベストセラーになっていた。。。んじゃないかなと個人的には思ったり。

宮正樹 『新たな魚類大系統 遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在』 慶應義塾大学出版会。2016

遺伝子、ミトコンドリアゲノムを全長配列で取り出し決定する方法を見つけ出し、遺伝子情報を元に分子系統学から魚類を分類する著者。
15年前に始めた当初は魚類系統学の権威から否定されていたが、著者の研究は、それまで形態を主として分析されていた魚類系統学を大きく見直すものとなり、現在では多くの新しい知見を魚類系統学にもたらしている。

3章まではそんな著者が研究者となり、分子系統学に足を踏み入れるまで
4,5章では著者が編み出した画期的な遺伝子分析の方法とその展開
6~8章では、その方法による研究成果や魚類系統学に対するインパクト

著者の研究成果については本書を読むのが一番だが(なにより面白い)、
・ウナギの祖先は深海魚だった
・深海魚3科が、実は1つの科のオス・メス・稚魚の関係だった
・それまで異なる亜目として考えられていたスズキやサバなどを包括する分類「ペラジア」の発見
などが書かれている。

そして、9章では生体そのものではなく、水の中に含まれる遺伝子情報により、そこに住む9割の種類を把握できるという環境DNAの研究が紹介される。

タイトルだけからは想像できない面白さ。。。(そんな本をたまたま読んでラッキーだったのか)


テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

tag : 新たな魚類大系統

1月に読んだ本(3冊)

いろいろ。

佐藤彰一 『剣と清貧のヨーロッパ 中世の騎士修道会と托鉢修道会』 中公新書。2017

隠遁した修道士による修行の場であった修道会に対し、本書でとりあげる中世にあらわれた騎士修道会と托鉢修道会は、自らの修行の場を外へ向け、片や戦いに、片や街のなかへ飛び出した。その背景と活動を書く。

へドリー・ブル『国際社会論 アナーキカル・ソサイエティ』 岩波書店。2000

国際政治における主権国家や秩序について

柴田和枝 『50歳からはじめる人生整理術 終活のススメ』 日経BP社。2016

前半は写真整理、後半はexcelでつくるエンディングノートについて

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『民主制のディレンマ』(木鐸社)

たまにはこういう学術的なもの。。と、読むと頭がすっと切り替わらないので読むのに時間がかかったり。

アーサー・ルピア、マシュー・D・マカビンズ『民主制のディレンマ 市民は知る必要のあることを学習できるか?』 木鐸社。2005

有権者はごく限定された情報しか持たず、選挙においては実質的な決定ができない。
政治家は官僚ほどの知識はなく、また関心も薄いため決定ができない。

こういったイメージに対し、
・必要なのは大量の情報ではなく結果を予測する能力であり、それこそが「知識」である
・人々は多くの情報ではなく限定された情報で決定を行うことが大半である
・他者からの助言を、自分が持たない情報の代わりにすることで理性的な選択をする能力を得ることがある
・他者の助言への依存は、知識を得るコストを減らす代わりに騙されるリスクを高める
・他者の助言の取捨選択を、人々はシステマティックに行っている
・他者の助言の取捨選択に対し、政治制度が選択の手助けをすることができる
・このような人々の学習を理解することは、民主制のディレンマの理解と解決に役立つ
という考えを示し、実際に第二部ではその理論を特定の状況下における人々の選択と他者の助言という場面を作り出す実験によって検証していく。

読んでいて若干思ったのは、本書で触れられている騙しを抑える要素である、騙しへの罰が日本の場合なくなっているのではないかということ(政治家が公約に反すること、ないことを、新しい判断・状況が変わったなどと言う言葉で片付け、マスコミ・世論が忖度して?スルーする状況)。
こういう社会において、他者への助言が理性的な選択に繋がっているかというと。。。
と考えてしまう。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

tag : 民主制のディレンマ

1月に読んだ本(2冊)

なかなか時間がとれず、読んだ本のメモ程度で。

関口良雄 『昔日の客』 夏葉社。2010

古書店を営む著者による、彼の古書店「山王書房本」を舞台に、本や作家さんにまつわる出来事を綴った作品。

菅屋 潤壹 『汗はすごい 体温、ストレス、生体のバランス戦略』 ちくま新書。2017

生理学の教授による汗と体の関係。特に、近年急増している熱中症への対応などが書かれる。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

1月に読んだ本(3冊、社会関係)

ほんとは1冊ずつまとめたいところですが、ちょっと仕事が忙しくなかなか。。

佐藤優 『学生を戦地へ送るには 田辺元「悪魔の京大講義」を読む』。新潮社2017

1939年に京大生向けに行われた田辺元の講義録『歴史的現実』を読みすすめながら、その論理の怖さとともに、当時の社会などを考察する。

横尾宣政 『野村證券 第2事業法人部』 講談社。2017

オリンパス粉飾事件に巻き込まれた著者による、野村證券の内部事情と事件の裏側。
証券会社ってこういう仕事をしていたんだ。。。というようなところまで生々しく書かれている。

藤原辰史 『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』。中公新書。2017

トラクターは単に農業の効率化を行う機械ではない。
それは、農業だけでなく宗教や環境問題、あるいは戦争とも密接な関わりを持つ大きな意味を持つ機械である。

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

『百日紅』(ちくま文庫)

杉浦日向子が描く北斎。

杉浦日向子『百日紅 (上・下)』。ちくま文庫。1996


葛飾北斎とその娘お栄、弟子の善次郎。北斎に惹かれ別派ながら訪れる国直など。
絵師たちが、杉浦日向子の描く江戸を舞台に、時に人間、時に人外とも思われるものとも関わりながら、暮らしていく。

百日紅のタイトルは、夢枕獏の解説によれば
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 (加賀千代女)
から発想した、百日紅の枯れることのない咲き方と葛飾北斎の尽きない才能と世界をイメージしたものと。

読んでいるときにはその世界に引きづり込まれ、でも読み終わると不思議とすっと抜けたかのような感覚。
でも、読むとやはりその世界がたちまち広がりなんどでも読み惹かれる。

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ジャンル : 本・雑誌

tag : 百日紅

1月に読んだ本(いろいろ5冊)

仕事が少し忙しくなり始めると、メモになってしまうのが。。。

軍司泰史 『スノーデンが語る「共謀罪」後の日本 大量監視社会に抗するために』 岩波ブックレット。2017

スノーデンへのインタビューより、大量監視(日本だけが例外ではない)により何が行われるているか、そこで「共謀罪」がどう働くかなどを導く。スノーデンからの最後のメッセージである、私たち、いや私が自由であるということと、そこにおけるプライバシーの重要性、そのためへのモラルに基づく決断については短いが重い。
「「別に興味ないし、怖くもない」と言うのは実に簡単です。(略)しかし、この議論の起源を覚えておくことは重要です。「隠すものがないなら、恐れることはない」というのは第二次世界大戦時のナチスのプロパガンダから来ています。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 『試練と希望 東日本大震災・被災地支援の2000日』。明石書店。2017

曹洞宗を中心としたNGOによる支援の記録。後半は移動図書館の継続的な取り組み(長いものは2017年まで継続)が主に書かれている。具体的な活動内容とともに、いくつかの自然災害被害へのボランティア経験を踏まえ、あくまで支援の立場で、しかし継続的に進めていくなど支援で重要となることがまとめられている。

スーザン・R・コミベズ他(著) 『リーダーシップの探求:変化をもたらす理論と実践』。早稲田大学出版会。2017

アメリカの大学におけるリーダシップ論のテキストの邦訳。リーダシップの変遷やポイントがまとめられている。

飯野たから 『撮ってはいけない 知らないとあなたも犯罪者に!? スマホ時代のルールとマナー』自由国民社。2017

映りこみなどはさておき、意図的に撮ろうと思うときはできるだけきちんとその管理者などに確認する重要性等。
撮影だけでなく、文書の引用(コピペ)や楽曲の使用などについても。

石原結實『身体を温め、病気を治す 症状別44の処方箋』 新星出版社。2014

症状別の食事の注意、また日常生活(入浴、運動)などについても


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1月に読んだ本(2冊、社会)

1月に読んだ本を2冊。

岩田正美 『貧困の戦後史 貧困の「かたち」はどう変わったか』。筑摩書房。2017

貧困が、社会的にどんな「かたち」で表れたかを戦後の浮浪者・浮浪児とそのかりこみ、ニコヨンなどの失業対策日雇いや仮小屋集落、寄せ場やスラム地区と生活保護、個人の債務問題などを経て、失われた20年における貧困のかたち(ホームレスやネットカフェ難民、生活保護率の上昇など)までまとめていく。

添田孝史 『東電原発裁判 福島原発事故の責任を問う』 岩波新書。2017

読んでいて、改めてサブタイトルを考えると、これで誰も責任がないと司法が判断したら、今後同様の事故への対策が採られることはないだろうなぁ(防げた事故を防げなくても責任がないのだから。。)

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『1985-1991 東京バブルの正体』(マイクロマガジン社)

バブル、なんか最近良く聞く単語になっていますが、どんな時代だったのかを知ることができる本。

昼間たかし 『1985-1991 東京バブルの正体』。マイクロマガジン社。2017

バブル時代を、当時の雑誌等を元に社会や流行から新書で再現する。

ファッション
 DCブランド→渋カジ。ボディコン。そこに見られるのは演出された(販売された)個性であったかもしれないが、自由でもあった。

ブーム
 イタ飯、スキー・ゴルフ、イカ天、合コン、そして「マニュアル」。ブームは全国民を対象として巻き起こり、現在も姿を変えて続いているものもある。

恋愛
 ナンパや恋愛事情(における住居地の重要性、デートスポットの重要性など、その人そのもの以外の重視)。
 そして、女子大生→お嬢様→女子高生ブームの移り変わりの心理。

仕事
 24時間働けますか?がある意味そのまま受け止められた時代。仕事も遊びも一生懸命(狂奔とも言えるが。。)的な生き方。
 バブル期の就職活動についても。

カルチャー
 好景気継続への期待(盲信)の中で、オヤジギャルやオタク族といったカルチャーが発生する

読んでいて、確かにバブル期はこんな感じだった(だろう-実感できた世代ではないので)という気はする。
懐かしさとある種の眩しさとでも言うのか。
ただ、最終章の著者のように自由を求めた時代として肯定的に捉えられるかというと、個人的な心情としてはやはりうーんどうだろうかなと。個人が自由を求めたのか、自由を求めていると錯覚させられていただけなのか。

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tag : 1985-1991 東京バブルの正体

『イングリッシュネス』(みすず書房)

日本、日本人についてを読んでいるような。。

ケイト・フォックス 『イングリッシュネス』。みすず書房。2017

文化人類学者である著者による、イギリス社会における様々な(暗黙の)社会的なルールを観察、記述した本の訳本。
(といいながら、あとがきを読んだらこの訳書は原書の前半部分であり、後半はルールがイギリス社会においてどう応用的に示されているかが書かれていると。。。え、後半あるんだ)

読んでいて思ったのが、あとがきにもあるが英語文化=アメリカ文化的なイメージが自分自身の中に強くあること。
そこで考えている、英語を話す人=明るく陽気に他人にも声をかけ、オープンである意味無頓着で。。。というイメージは、イギリスにおいてはまったく異なる。

挨拶=天候の話題から(個人に関係なく、無難である)。別れ際はぐずぐずなんども別れを言う(別れがたさの演出、それがルール)
性質=むきにならない(正面からではなく、自分や状況を客観視する)
言語=使う単語、発音で階級などが推測できる
パブ=独特の社交場として、イギリスのルールを知る最後の場所

天候の話については日本人と同じだなぁと感じたり、性質についてはイギリス的だと思ったり。
イギリス人(社会)入門としても面白い。後半が気になる(食事のルールなどもあるようで)ので、原書読んだほうがよいのかなぁ。

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tag : イングリッシュネス

『樅の木は残った』(新潮文庫)

年末年始に山本周五郎を読む。それは、一年の区切り。。。

山本周五郎 『樅の木は残った』(上中下)。新潮文庫。



伊達騒動といわれる江戸時代の伊達家の跡継ぎ争い。
その事件において伊達家の重臣「原田甲斐」は果たしてどういう心情をもって行動を起こしたか。
山本周五郎は、それまでの原田甲斐=悪人説に対し、伊達家そのものを守るための忠臣として、彼の生活を書く。
これが事実なのかどうかは置いておき。。。

原田甲斐が徐々に独りで全てを背負い込み、それでも自分が守るべきものを守るために(傍目にはそう見えなくても)、巨大な権力へ抗う姿。
そこに絡んでくる、少女宇乃の成長、様々な伊達家の人々の気持ちと行動。

それまでの原田甲斐の生き様が、いきなり突き放されるかのような終わり方。

以前読んだときにはほとんど感じなかった登場人物への思いいれを今回感じたのは、僕がおっさんになったからなのか。。。

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tag : 樅の木は残った

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ホンの本好き

Author:ホンの本好き
読んだ本からオススメの本を、半分備忘録的に記録します~

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