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『Uberland ウーバーランド』(青土社)

行動調査による研究を行う著者が、Uber(自動車配車サービス)の「ドライバー」たちを4年間にわたり調査し、この新しいサービスが労働や社会にどんなインパクトを与えているかを考察する。

アレックス・ローゼンブラット『Uberland ウーバーランド  アルゴリズムはいかに働き方を変えているか』。青土社。2019

著者の数年にわたるUberドライバーたちへの調査(直接、あるいはドライバーたちが作っているネット・コミュニティの観察)や、Uber社側へのインタビューなど)への調査から見えてくるものは興味深い。

Uber社
・ドライバーはアントレプレナーであり、Uber社が与えるテクノロジーを利用する消費者でもある
・Uber社とドライバーは雇用関係にはない(Uber社はあくまでテクノロジー企業)
・Uber者は、ドライバーと配車利用者それぞれの利益を最大限にするようにしている

ドライバー
・雇用関係にないというが、実際には評価による制約やUber社の(アルゴリズムに示す)指示通りの配車を拒否すると報酬/ペナルティに影響してくる
・Uber者が利用者からもらう金額とドライバーが受け取る金額の差は大きい。また、Uber者が様々な理由をつけてドライバーに負担を押し付けている
・契約条件は常に変わり、それを知ることは難しい

こうしたギャップは、Uberが臨時労働を求める人を搾取しようという見方につながり、またUberドライバーとして働く人々に(非公式な)ネットワークを作ることを促進する。
テクノロジー(という言葉)が、働き方・労働者や会社組織のあり方を変えようとしていることがUberに代表されるサービスによってもたらされようとしている。

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tag : Uberland ウーバーランド

『働く世代が意外と気づかない体の危険信号 “これ"に気づくと人生が一気に好転する。』 (扶桑社)

ライオン衛生研究所 (編) 『働く世代が意外と気づかない体の危険信号 “これ"に気づくと人生が一気に好転する。』 。
扶桑社新書。2015。

とある会社を舞台に、そこで働く様々な人にあらわれたちょっとした異変が健康と大きく関係する(かもしれない)という物語を書く。

40代、男性-最近仕事中や家庭で、急激な眠気に襲われつい居眠り。。。←糖尿病になりかけ?

30代、女性-生理不順があって。。。←子宮頸がんかもしれない?

20代、男性-急な腰痛が。。。←若くても激しい運動を続けていたことにより椎間板ヘルニアになることも

20代、女性-肩こりがひどくて。頭痛も。口が開けられない。。。←顎関節症かも

30代、男性-急に口臭がひどくなって。。。←歯周病になりかけているのかも

50代、男性-げっぷがひどく。。。←胃腸炎?ついでにピロリ菌の検査も

50代、女性-頭痛がひどくて。。。←突然の吐き気が伴う頭痛ではないか

それぞれの登場人物が、ささいな体の変化から医者にかかり、病気や日常生活の注意点に気づいていく。章末には登場人物と関連した年代・性別別の健康上の留意点や、症状と関連した病気などが書かれて参考になる。

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そういえば、ちょっと気になることがあるから、今度持病の定期検査で大学病院行った時に、診てもらえないか相談しようかな。。

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tag : 働く世代が意外と気づかない体の危険信号 “これ"に気づくと人生が一気に好転する

9月に読んだ本(3冊)

9月に読んだ本から3冊。

下園 壮太 『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』 。朝日新書。2013

以前も読んだが(http://honnohon.blog137.fc2.com/blog-entry-1351.html)、職場でメンタル的な不調を思われる後輩がいるので再読。まずは休養させることが重要かな(本人も調子がよくない自覚はあるので)。

井田 喜明 『予測の科学はどう変わる? 人工知能と地震・噴火・気象現象』 。岩波科学ライブラリー。2019

経験的な予測と演繹的な予測の違いを示し、AIの利用による膨大なデータによる学習による予測(経験的な予測であるが自動的かつ客観的)が気象や災害予測にどのように使われつつあるかを示す。また、最後に予測の限界として人間の行動との関係を考える(予測に対して人はなぜ行動をとらないか、その人に必要な詳細な予測が得られればそれに基づいた行動をとるのではないか、など)

竹内 悊 『生きるための図書館  一人ひとりのために』 。岩波新書。2019

自治体や学校などの図書館や、民間の読書活動・文庫活動を概観しつつ、図書館の変化や直面している問題をまとめる。

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『イラスト版ロジカル・コミュニケーション』(合同出版)

PMI(プロジェクトマネジメント協会)の催しで、著者の講演を聞き興味を持って読んだ本。

三森 ゆりか『イラスト版ロジカル・コミュニケーション 子どもとマスターする50の考える技術・話す技術』。合同出版。2002

著者は海外で受けた国語教育と日本の"国語"教育の違いから、日本における言語技術教育(ロジカル・コミュニケーションのためのスキルを育てるための体系的なトレーニング)の不足に気づき、言語技術教育の普及・指導に尽力している。

本書では、「自分の伝えたいことをわかりやすく説明する」ための技術をどのように育てるかが、イラストを使いながら説明される。

基礎編
あいさつ(相手の目を見て大きな声であいさつをする)から始まり、物を頼むとき(相手に丁寧に言葉で表現する)、目を見て話すなど基本的ではあるが日常おそろかにされていることから具体的にどのようにすればいいかが書かれる。

また、会話の中であいまいにされがちな主語や「(具体的な)だれが」・「何を」を明確にすること、語尾を最後まできちんということでコミュニケーションが明確になることが示される。

さらに、「どうして・なぜ」をきちんと問う・答えることで論理的な思考力が鍛えられることや、「どうしますか」ではなく「5W1H」で具体的に質問していくことで相手の答えを明確にし自分の得られたい情報を得ることができることが示される。

実践編
ゲームの形で会話の練習を行う。
「好きですか・嫌いですか」
→「(私は)好きor嫌い」+理由

「ナンバーリング」
→「(私は)好きor嫌い」+「理由は(いくつ)あります」+「1つめは~だからです。2つめは~だからです」

「どちらが好きですか?」
→私はAが好きです。なぜなら~だからです(理由は~つあります。1つめは~だからです・・・)。Bが嫌いな理由は~だからです。

「~が欲しいです」
→「~をxxください」+「私は~が欲しいです」+なぜなら(理由)

応用編
基礎編、実践編で学んだことが日常生活でどのように使えるかを示す。

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基本的な考え方、パターン例、考え方を練習問題により実際に使ってみてできてきるか確認するという流れが明確でわかりやすい。読んでいて私自身もできていないものもあり、子どもだけでなく大人が読んでも学び得るものが多いと感じる。

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tag : イラスト版ロジカル・コミュニケーション

『昆虫食と文明』(築地書館)

昆虫食(バグ・イーティング、エントモファジー)は人類を救うのか。昆虫を食べない文明圏の著者が昆虫の歴史や昆虫と人との関係を踏まえながら考える。

デイビッド・ウォルトナー=テーブズ 『昆虫食と文明 昆虫の新たな役割を考える』。築地書館。2019

第一部は昆虫食が最近注目されている様子を、食用とされている昆虫の分類、栄養価、環境への影響などから概観する。
学術的な研究うが少ない中で、環境に与える負荷は言われているほどは低いとは言えず、また栄養価もあるものの昔から言われているようなこと(肌がきれいになるetc)については明確な判断はできないとする。

第二部では昆虫の歴史を古代から現代まで概観する。人は有史以前から昆虫と関わり、一部は昆虫を食べてきた。また昆虫の花粉媒介や土壌維持は自然にも有用である。

第三部では人間の中にある昆虫への恐れと、農業に与える影響、そして農作物への被害を防ぐための殺虫剤の影響を書く。

第四部では、第三部でみた人間の昆虫への悪感情とは逆に、昆虫を(環境や人間の生活に)都合よく利用してきた人間を書く。

第五部では本書のタイトルに戻り、改めて昆虫を食料として考える。アジア(日本も含む)やアフリカなどで昆虫食は文化としてあるが、人口増加や環境への人間活動の影響、あるいは欧米的な昆虫食への嫌悪が従来の昆虫食の文化も変えている。
一方で、それまで昆虫を食べることがなかった欧米で昆虫食が「発見」されている。

第六部では、生命を食べるというところから考えた時に、食料としての昆虫に対してどう向き合うべきかを倫理や安全などから考える。

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昆虫食、多少食べたことはあるけど。。。時代は昆虫食なのかなぁ(もう亡くなった祖父母は山奥の村に住んでいて、蜂の子とか食べてたなぁ。。。そう考えると時代回帰か。。。)

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tag : 昆虫食と文明

 『報道事変 なぜこの国では自由に質問できなくなったか』 (朝日新書)

現政権下での政権と報道のいびつな関係を、自らの政治取材の経験や2018年秋からの新聞労連での経験から考察する。

南 彰 『報道事変 なぜこの国では自由に質問できなくなったか』 。朝日新書。2019


現政権下で政治家が「答えない」状況を書くのが第1章。
安倍首相が単独で行っている会見は、政府見解では数分にも満たない1問だけへの回答(というか自らの意見を滔々と述べる)ものも含んでいるが、記者との自由なやりとりが行われるという意味での会見はほとんど行われていない(予算成立後の会見もなくなった)。
小泉首相のときにはじまった朝夕の首相単独インタビューは、民主党政権時に取りやめられ、それ以降も復活していない。

第2章では、官房長官記者会見における東京新聞の記者の質問が遮られている状況について、記者クラブの問題やオフレコ取材の良しあしなどにの触れつつ、質問ができない状況が作られていく経緯を明らかにする。

第4章では公文書が破棄されていくことについての問題提起、第5章では改めて記者クラブの意味について問題提起を行う。

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あとがきで日本のメディアがこれからどうなるかについて著者自身の希望的観測を書いているが、実際どうなのかと考えると。。。

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tag : 報道事変

 『ルビンのツボ 芸術する体と心』(岩波書店)

芸術と科学、心と体を行き交うようなエッセイを読むことができる。

齋藤 亜矢 『ルビンのツボ 芸術する体と心』。岩波書店。2019

現在は芸術大学で芸術認知科学で教えている著者は、理学部や医学、野生動物研究や教育学を経て、現在は絵を描くこころはどうやって生まれたかなどを研究している。そんな経歴を持つ著者のエッセイは、学際的でありながら、ごくごく身近なことを深く捉え(直し)ていて、読んでいて興味深い。

芸術と自由・考えない・恐怖などとの関係を考える、著者の研究テーマと関連するエッセイが多いが、それ以外にもエッセイの中でたびたび出てくるテーマのようなものがあり、その1つが「夢」。

背骨を骨折し療養生活を送る中で、自分のからだが変化するだけでなく「夢」も変わっていく。寝ているときには動き回る夢を見ていたが、歩けるようになってからは自分が動けなくなる夢を見るようになった。さらには得体のしれない恐怖感だけの夢。
そんな夢が自分のこころから来ていると分析し、夢の意味が自分の解釈でも「わかる」ことで、夢の意味を考える冒頭のエッセイ。

夢見の文化や夢分析を行う中で、恐怖をわかるようにしようという人間のこころの動きを考え、恐怖と創造力の関係が芸術を生み出すきっかけとなっているかもしれないと関連性を考えるエッセイ。

将来について迷っているときに「ゴリラの生き方は、ゴリラが決める?」という優しい声を夢の中で聞いた夢の話から始まる末尾のエッセイ。

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たまたま寝ているときに見る「夢」の話を知人としたばかりでこの本を読んだため、「夢」のところに面白さを感じたが、芸術の起源や、著者自身の体験から来るからだとこころについてのエッセイもとても面白く読めた。
著者の学術的な本も読んでみたい(たぶんすぐ読む)。

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tag : ルビンのツボ

9月に読んだ本(3冊)

ジャンルは雑多。

藤倉 克則 , 木村 純一、他 『深海-極限の世界 生命と地球の謎に迫る』。講談社ブルーバックス。2019

深海を調べることで、①生命の起源を追う、②地震のメカニズムを紐解く、③人間と深海の関わりの深さを示す、ことができる。
本書はこの3つを軸に、複数の研究者が深海研究の現在を示す

山 祐嗣 『「生きにくさ」はどこからくるのか 進化が生んだ二種類の精神システムとグローバル化』。新曜社。2019

現代における「生きにくさ」を、人間の脳がもつ古い仕組みと新しい仕組みをベースとしながら考察する。
低コンテキスト化や不安の増大が生きにくさ(適応の困難さ)をもたらしていると考えるが、一方でそれらを克服する道も出てくるであろう

竹原 あき子『袖が語れば』。緑風出版。2019

着物の袖の東西、歴史における違いと社会の関連を広範に考察する

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『140字の戦争』(早川書房)

SNSによって戦争は「新しい戦争」になっている。

デイヴィッド パトリカラコス(著), 江口 泰子 (訳) 『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』。早川書房。2019


1~3章は、イスラエルにおけるパレスチナ問題(イスラエルのガザ地区への攻撃などイスラエルとハマスの戦い)に対して、パレスチナ側の一般市民のツイートがいかに世界に拡散され影響を与えたかと、それに対するイスラエル軍(既存機関)のインターネット戦略を見る。事実よりもナラティブが力を持ち、既存メディアの情報発信力は一般市民にはるかに及ばない状態が見られた。

4~7章では、ウクライナに対するロシアの侵攻とウクライナの混乱が、SNSによってどう拡大したかを考察していく。市民はSNSを通じて抵抗のために協力し直接間接的に支援を行う。しかし、その一方で国家がSNSを操り、市民の分断を広げていった状況もウクライナでは見ることができる。

8、9章ではウクライナにおいてロシアなどが行った虚偽の発表が、SNSの力によって暴かれる状況をウクライナイ上空の旅客機撃墜事件をもとに示す。一介のブロガーたちが協力し緻密な分析を重ねることで、軍あるいは国家の力を超えて事実を明らかにしていく様相は戦争への新しい影響ともいえる。

10,11章ではISのSNSを使った勧誘や、対テロのための国家機関の働きと限界が書かれる、

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本書で紹介されているガザ地区からのtweetで知られたファラ・ベイカーは一時フォローしていて、すごいと思っていたけど。。
確かに、そういった動き自体が新しく、また今までになかったことだったんだなぁと感じた。
こういう時代で少しだけ大切なのは、(SNSで。いや、もしかしたらすべてにおいて)見聞きしたこと=真実と感じるのではなく、ほんのちょっとの違和感に敏感になりながら、これ本当かな?と疑いの心を持って考えることなのかもしれない。
本書でたびたび取り上げられているエミール・シンプソンの著書は、みすず書房で刊行予定があるようで、出たら読みたい。

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『日本全国 池さんぽ』(三才ブックス)

半年ほど前にテレビの「マツコの知らない世界」で取り上げらた「池」。
その時に池(沼、湖)の魅力について語ったのが著者。

市原千尋 『日本全国 池さんぽ』。三才ブックス。2019

全国の7,000以上の池や湖沼をめぐり、データベース化していった著者。
そんな著者が8つに池を分類し、それぞれに該当する中でも著者選りすぐりの池をスケッチ付きで紹介する。

分類1 島池(離島にある池)
 -南大東島のカルスト池群。これが冒頭にあるがスケッチを見てへぇと思うような地形と池の配置

分類2 山池(山頂や山麓にある池)
 -火口湖や氷食池など。甘利山の椹池(さわらいけ)で発見された鉄剣には古代何があったのかなという不思議さを感じる

分類3 里池(郊外や山里にある人の生活と密接した池)
 -山古志にある棚池の、稲作と錦鯉の養殖の柔軟性に、生活と密着した池の存在を知る

分類4 人造池(人が利水や治水のために作った池)
 -貯水池やダム湖など。古いダムを飲み込む形で作られた淡路島の美女池のスケッチは少し不思議な状況。
  平等に水を配る工夫としての円筒分水池も面白い

分類5 公園池(大名庭園を原点とする公園の池)
 -紹介されているところは行ったことがないところばかり。今住んでいるところだとこれが近くに多いのかなぁ

分類6 城池(お堀由来の池)
 -忍城のしのぶ池や天草にある袋池などが紹介される。歴史好き、お城好きの方が反応しそうな池。

分類7 町池(町の中にある池)

分類8 寺社池(寺社にある池)
 -大仙市にある峰の小沼は訪れてみたくなる少し変わった風景。小沼神社の境内のほとんどを占める池。

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全国には21万以上の池があるというので、7000でまだ3%強。池の世界は広い。。。
そういえば高校の時はとなりの公園に大きめの池があったし(公園池かな)、大学には大学内や近くに池があったなぁ(うーん人造池?)。
以前住んでいた辺りは池が多かった気がするけど(公園池や人造池かな)、東京に来てあまり池を意識することがなくなったとふと思った。というか、自分にその余裕がなくなったのか。

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tag : 日本全国 池さんぽ

『生き物の死にざま』(草思社)

生物は遺伝子の乗り物なのか。。。死に向かって生きる万物

稲垣 栄洋 『生き物の死にざま』。草思社。2019

29種の生き物たちの死にざまを紹介。

セミ-成虫のひと夏の短い命は、次の世代を残すための繁殖行動に捧げられる。セミは死ぬときは必ず仰向けとなるが、背中側についている眼は何を見ているのか。。。

ハサミムシ-母親は2~3か月の間何も食べずひたすら卵を守り、そして孵化したばかりの子供たちに自らの身体を差し出す

サケ-十分な餌を求め海へ出たサケたちは、無防備な卵にとって海より安全な川へ必死の力を振り絞り帰り、そして繁殖行動の後死ぬ。その死骸は生き物の餌となり、めぐって子供たちの餌となるプランクトンを豊富にする

イエティクラブ-深海、熱水噴出孔のまわりで普段暮らすイエティガニ。しかし、メスは産卵の際にあえて噴出孔から離れると考えられる。理由はわからないが、彼女たちにとって死しか待ち受けない冷たい水温の中へ歩き、そして冷たい海の中で死ぬ

というように多くの動物では、死と繁殖行動が結びついている。

一方で、ハダカデバネズミやベニクラゲのように、一見「死」と無縁なような生物にも突然の「死」は訪れる。

ニワトリのように、人の経済活動と結びついた死、シマウマとライオンのような自然界における死。。。

様々な死にざま。

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『まんがでわかる自律神経の整え方』(イースト・プレス)

よくわからない、体調が悪いわけではないけどなんだかダメ。。。
に対して、毎日ほんの少し心がけていくことで体の心地よさを取り戻そうという内容。

小林弘幸(著)、一色美穂(画) 『まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法』。イースト・プレス。2017


・疲れてみえる/肌があれる/お通じがない/体重が増える/風邪をひきやすいといった身体の症状や、単純なミスが続く/すぐ緊張する/感情が激しい/眠れないといった症状は、自律神経の乱れが原因かもしれない

・自律神経を乱すものは、生活習慣の乱れや感情の乱れのみならず、季節や気圧の変化などもある

・自律神経の乱れを正常に戻していくための小さなことを紹介していき、それを実践していくことで実際に自立神経の乱れを改善していけるようにする

・緊張している/気持ちが高ぶっている
←ゆっくり手を広げる、水をゆっくり飲む/その水が体の隅々にいきわたる様子をイメージする、背筋を伸ばして上を見る、口角を上げる、深呼吸(ゆっくり深く息を吐く)。大事な時は意識的にゆっくり

・自律神経を整える生活
←決まった時間に寝て、決まった時間に起き、食事を規則正しく。夕食はできれば午後20時までに。よく噛む。寝る前のエクササイズ(セル・エクササイズ)。ゆっくり湯船につかる

・朝早く起きる
←いつもより30分早く起きる。コップ一杯の水を飲む。朝ごはん(ヨーグルトなどで腸内環境改善、食物繊維を不溶性・水溶性に気を付けながら摂る)。

・仕事では
←朝一番は物事を深く考える、発想力が必要な仕事をする/機械的な作業は15時以降。やることをメモに書きだして整理する。

・自律神経は乱れてもいい。自覚して、適度なストレスも受け入れながら「まぁいいか」で気楽に。

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tag : まんがでわかる自律神経の整え方

『台湾 女ひとり旅』(中経出版)

2016年の年末に初めて台湾に行きすっかり魅了され。。。今年の春に2回目の台湾旅行。
また行きたいなーと思って台湾旅行の本があるとついつい手にとってしまいます。

ヒラマツオ 『台湾 女ひとり旅』。中経出版。2013

台湾在住の友人(表紙にも取材協力で名前が出ている)宅を拠点としているので、ひとり旅、とは少し違うかもしれない。
でも、台湾内では一人で旅行。台北の食事処やお土産どころなどがマンガで紹介されて読みやすい。

小籠包で紹介されていた「杭州小籠湯包」は2号店に行きましたが、マンガで紹介されている本店よりおしゃれな感じ。
朝食は今までトライしていなかったので、今度行くときはどこかに行ってみたいなーと思いながら読み。。。
酸菜白肉鍋の「圍爐」は行ったことがないのでチェックしとかないと。
猫空の台湾茶もちょっと遠いかもしれないけど次回行ってもいいかなぁ。。。。

などなど、ついつい次行った時に何しようという感じで読んでしまいました。
2013年の出版なので、今では情報が古くなっているかもしれないので。。。続編が欲しいところ。

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tag : 台湾 女ひとり旅

『クルーズはじめました!』『クルーズはまりました!』(JTBパブリッシング)

7月に初めてクルーズ旅行をしてみました(横浜から神戸のワンナイトクルーズ)。
旅行中のお気楽さと食べ物の豊富さに、また行ってみたいなぁと思って。。。

くぼ こまき『クルーズはじめました!』 JTBパブリッシング。2014

くぼ こまき『クルーズはまりました!』 JTBパブリッシング。2019

イラストレーターの著者は、35歳までの海外渡航経験2回。
たまたま興味本位で行った豪華客船「飛鳥Ⅱ」の船上見学会でクルーズ旅行に興味を持ち。。。
乗船経験100泊以上となるほどにクルーズ旅行にはまる。

そんな著者が体験した今までのクルーズ旅行を、マンガで紹介。「はじめました」「はまりました」の両方で紹介されているクルーズ旅行もあるが、2冊あわせて10以上の船が紹介される。
読んでいると、豪華でゆったりとしたお金持ちの旅行。。。ではなく、確かに普通の人でも食事とエンターテイメントを楽しめる旅行、それがクルーズ旅行というように感じる。

この中で行きたいなと思ったのは、日本11船の「ぱしふぃっくびいなす」、海外発着だがシンガポール-マレーシア-タイを巡る「スーパースター・ヴァーゴ」、あ、「コスタ・ネオロマンチカ」のクリスマスもいいなぁ。。。

ポイントはやはり休みがある程度とれるか(うーん、これがなかなか難しそう)と、行きたいコースかどうかというところかなぁ。。
旅行自体はのんびりできるのがワンナイトクルーズでもわかったので、また機会見つけていきたいところ。

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tag : クルーズはじめました クルーズはまりました

7月に読んだ本(8冊)

私事と仕事両方でいろいろあって、アウトプットができてないです。。。

ジャック・ヴァンス『ノパルガース』 。ハヤカワ文庫SF。2009

寄生生物に寄生される意味、でもないけど。

川崎 豊彦 『ツウになる! クルーズ船の教本』。秀和システム。2019

クルーズ旅行というより、クルーズ船そのものやクルーズ船業界についての本。

塚本 勝巳 『ウナギの科学』 (シリーズ水産の科学)。朝倉書店。2019


藤 俊久仁、 渡部 良一『データビジュアライゼーションの教科書』。秀和システム。2019

データをヴィジュアル化する際の注意事項

『屠呦呦伝』編集グループ『屠呦呦(ト・ユウユウ) 中国初の女性ノーベル賞受賞科学者』。日本僑報社。2019

マラリア薬開発に貢献した中国人女性科学者の伝記。

嘉糠 洋陸 『なぜ蚊は人を襲うのか』 。岩波科学ライブラリー。2016

マラリアを媒介するなど、吸血だけでなく病気を運ぶ存在でもある蚊を岩波科学ライブラリーが暴く。

松本 すみ子『55歳からのリアル仕事ガイド』。 朝日新聞出版社。2018


西多昌規『会社、仕事、人間関係で 「逃げ出したい!」 と思ったとき読む本』。幻冬舎。2014





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『「進化」する身体』(ナカニシヤ出版)

筋ジストロフィー病棟において、患者や家族などの療養生活を、医学的視点からのみ見るのではなく、現象学の思想を手掛かりにしながら捉えなおし(あるいはありのままに見つめ)記述する。

石田 絵美子『「進化」する身体 筋ジストロフィー病棟における語りの現象学』。ナカニシヤ出版。2019

著者は病棟での複数年のボランティアを通じて患者や家族、病院スタッフと関係を築き調査を行う。
その中で見えてきたものを、患者・患者同士の関係・家族や病院スタッフそれぞれの視点からまとめ、

・いかに患者が(進行性の疾患の中で)入院生活を成り立たせているか
-入院生活の意味付け
-彼ら自身の病状の捉え方や成長
-病院の中での彼らの役割
-食べる、あるいは臥床することの個々人の中での意味づけや生活
-生活における時間や未来への中での主体的な生き方
-症状や病棟という中での自由の現れ

・病棟生活について
-同じ症状を持つ人がいることによる自分への自覚の生まれ(これから、あるいは今)

・病院スタッフ
-看護が患者との関わりの中でつくられていく様子

患者あるいは関係者とのインタビューに本書の核があるのかもしれない。

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tag : 「進化」する身体

『ギリシア人の物語』(新潮社)

『ローマ人の物語』の著者、塩野七生による”ギリシア人”の物語。全三巻。

『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』

『ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊』

『ギリシア人の物語III 新しき力』

一巻、二巻はアテネとスパルタを中心とする、いわゆるギリシア的なギリシア人の物語。
民主政のアテネ、寡占政のスパルタがそれぞれの政体的(とそれを支える社会文化)な特徴ゆえに栄え、そして綻びが生じていく様を書く。
三巻はほぼ一冊がマケドニアのアレクサンドロスについての記述。独裁的(この場合は独裁という言葉のイメージとは違うかもしれないが。。。)な彼によるマケドニアというかヘレニズムへの流れが書かれる。

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tag : ギリシア人の物語

『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫)

テッド・チャン『あなたの人生の物語』。ハヤカワ文庫。2003

文字、言葉、あるいはもっと抽象的な思考、思考を形作るための枠組み。。
そういったものを俯瞰し、相対化することで起きることはなんであろうか。
このSF短編集は、そんなことを考えさせる短編集が多い。

「バビロンの塔」
神に近づくために人々が建て、上へ上へと伸ばされてきた塔は、ついに天蓋に届き、天蓋を穿ちさらに高みを目指すべく鉱山職人が塔の頂上を目指す。天蓋を穿ち、そこに現れる景色は。。

「理解」
とある薬により、常人をはるかに超える知性をもった主人公。そんな彼の前に現れたのは同様の薬によって同じ力を授けられた他人。

「ゼロで割る」
自分の行ってきた学問がすべて無意味となるような発見をしてしまった学者の頭に起こることは。。

「あなたの人生の物語」
異星人の襲来。しかし、彼らの目的は不明。
彼らの言葉を明らかにすべく集められた言語学者は、異星人の言葉と驚異的な文字体系を知ることで、新しい理解を得ていく

「七十二文字」
人類が滅亡に向かっている中で、言葉により何がができるのか。オートマトン職人はあることを思いつく。

「人類科学の進化」
ごくごく短編。

「地獄とは神の不在なり」
私たちは因果応報ではないものに、因果応報を見ようとしているのかもしれない。

「顔の美醜について」
ドキュメンタリー形式をとった、顔の美醜判定をできないようにする手術についての物語。

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tag : あなたの人生の物語

『物語創世』(早川書房)

物語はどう作られ、そしてどう人類に影響を与えてきたか。。。

マーティン・プフナー『物語創世 聖書から〈ハリー・ポッター〉まで、文学の偉大なる力』。早川書房。2019

物語の歴史、あるいは物語が創ってきた歴史。
人々の生活の中で様々な物語が文字化され、文字化された物語は人々の生活に影響を与える。
物語というくくりを、文字で書かれたものすべてと考えた時、含まれるものは急拡大し、その影響は計り知れない。
本書で取り上げられるのは様々な”物語”。

アレクサンドロスが遠征の枕元に置いたのはホメロスの『イリアス』であり、アレクサンドロスの行動は物語に影響され、それを体現しようというものだったのかもしれない。
聖書や東西様々な賢人の教え(仏教、儒教、キリスト教、あるいはソクラテス)は文字化され、人々の行動への影響と切り離して考えることはできない。

日本においては、『源氏物語』が取り上げられ、当時の文化の記録・伝達だけでなく、宮廷マナーとしての使われ方も指摘される。

南米やアフリカなどで口承されてきた物語が文字化される背景に、地域の歴史があり、歴史の中で物語がどう使われたか(それぞれの時代における政治や社会が強調したいものの反映・強化)が描かれ、印刷技術が宗教に与えた影響、ソヴィエト国家における文学など世界中の様々な物語が取り上げられる。

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tag : 物語創世

7月に読んだ本(4冊)

河野英太郎『本当は大切なのに誰も教えてくれな VUCA時代の仕事のキホン』。PHP出版。2019

Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityな今にあっても、仕事の本質は変わっていない。しかし、その形式が大きく変わった。その中で小さな工夫を積み重ね、限られた時間での成果・答えのない問いへの答え・多様なメンバーをまとめる・持続可能な働き方をする、ための方法を説く。

ドネラ・H・メドウズ『世界はシステムで動く いま起きていることの本質をつかむ考え方』。英治出版。2015

世界をシステム思考(フィードバックなどを使いながら維持・崩壊するループが複数・多階層的に組み合わさる動きを伴う組織的な働き、とでもいえばいいのかなぁ。。)の枠組みで捉えるための考え方。そのとらえ方により、システム自体の維持や介入点が見えてくる

松本健太郎 『デジタル記号論 「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ』。新曜社。2019

著者の論文集。メディアとは、あるいはメディアと私たちの相互関係(身体を通した、など)についての論文がまとめられる

アーシュラ・K. ル=グウィン『コンパス・ローズ』。ちくま文庫。2013

短編集。面白いと思ったものもあれば、よくわからない(SFでもなく、小説というには断片的というかまとまりがなく)ものも多くあったり。。。短編集というより、著者の構想を詩的に表現したような印象。
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