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5月に読んだ本(3冊)

少し仕事が忙しい時期に入ってしまい、読んだ本と感想一言程度で。。。

谷口義明『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』 。光文社新書。2019

ブラックホールについての研究史、理論などを概観できる。
ブラックホール(の痕跡)は。。。かってここに素晴らしい、美しい宇宙があったことの墓標(とは作者は書いていないが)として宇宙が造ったのだろうか。

トリスタン・グーリー『失われた、自然を読む力』。エイアンドエフ。2018

著者の経験をベースに、自然の中で様々なことに気づき知るための本。
形、全体的な特徴、ルート、追跡、境界、細部の手順をとることでより有効な手掛かりを探せる。
三日月から南の方向を知ることができるというのが印象に残った。

入不二 基義、 森岡 正博 『運命論を哲学する (現代哲学ラボ・シリーズ)』。明石書店。2019

これはもっときちんと読まないと誤って読んでしまうのでまた読みたい。
時間について書かれている中で、ふと未来とはあり得た過去にすぎないのかと思ったり(未来という概念自体、ないものについて語られているか方向違いで語られているものなのかというか、そう書くこともできないもの。エーテル的な?)

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

5月に読んだ本(2冊)

三宅 秀道 『新しい市場のつくりかた 明日のための「余談の多い」経営学』。東洋経済新報社。2012

日本の会社からなかなか生まれない画期的な新製品。新しい市場を生み出すには「すぐれた技術」ではなく、需要側と供給側のキャッチボールとともに、技術開発だけでなく「文化開発」(世の中にまだない新しいコンセプトから価値を創造する)が必要である。
そのフェーズは
1.問題開発(そもそも~をあらたに問題として考える意識)
2.技術開発(問題の解決手段の実体化)
3.環境開発(その製品・技術を社会的に利用できるようにするためのインフラなどの整備)
4.認知開発(そもそも~の新しいコンセプトを社会に共有し新しい常識とする)
となる。
本書では、上記の具体例(ライフネット生命、ウオシュレット、水泳帽・・・)を取り上げながら、このコンセプトを深堀し、どう実践していけばよいかを考える。

近江俊秀、 森先一貴 『境界の日本史』 。朝日選書。2019

日本に数多くある境界は、非常に古くからの境界が多層に積み重なりながらできてきたものである。
縄文時代にまでさかのぼりながら、どういった境界が見られ、その理由を考察し、そしてそれがその後の長い歴史の中でも生き続ける有様をみる。

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『世界最新の太らないカラダ』(サンマーク出版)

副題部分は不要というか、よく考えると?なところもあるが、それはさておき

ジェイソン・ファン 『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』。サンマーク出版。2019

筆者の考えは
「(誤った常識による食物の摂取による)インスリン分泌の過多がホルモンバランスを崩し、それにより太る」

「インスリン分泌を抑える食事内容と生活習慣の見直しでホルモンバランスを均衡させ、太らないようにする(肥満を解消する)」
前半部分が1~5章にわたり様々な角度から説明される。

著者が誤った常識とするのは以下のような事柄(それぞれの理由は本書に詳しく書かれる)。
・摂取カロリーが多すぎると太る(食べた分だけ太る、食べなければ痩せる)
・脂質の取りすぎが肥満の原因(脂質はカロリーが多いから太る)
・運動不足が肥満の原因(運動しないと消費カロリーが少ないから太る)

それに対して著者が最新の研究理論としてあげるのは次のようなこと。
・ホルモンが体重の増減を決めており、特にインスリンが増えると体重が増える
・ストレス(イライラ)によっても体重が増える。運動はカロリー消費でなくストレス解消に役立つ
・脂質より炭水化物を避けたほうがよい。しかし、糖質制限でやせるわけではない
・いつ食べるか(どういうタイミングで食べるか)が肥満ホルモンを抑えるのに役立つ

避けるべき食事の内容は
・精製された甘いもの。人工甘味料も避けるべき
・小麦粉
・加工食品
・たんぱく質の摂りすぎ
・悪い脂肪

著者がすすめる食事の内容は第6部。結論だけ知りたい場合はここから読むほうがよいかも。

ステップ1:添加糖の摂取を減らす
-デザートは新鮮な果物、ナッツ、チーズ、ダークチョコレートなど
-砂糖の入った食べ物は時々お祝いの席なでで食べる程度に

間食をやめる
-間食をやめるのは甘いものをとらないようにするためだけでなく、食事と食事の間に「何も食べない」時間をつくるため
-かわりに「お茶」を飲むなど

朝食は食べても食べなくてもよい
-食べるならヨーグルト、オートミール、卵など

飲み物は炭酸水
-コーヒー、お茶、骨でとった出汁(ボーンブロス。ただし加工食品は避ける)

ステップ2:精製された穀物の摂取を減らす
-ベーカリー製品を避ける(パン、クラッカー、ビスケット、パスタ。。。)
-炭水化物は天然のものを丸ごととるべき(にんじん、豆、ブロッコリー、キャベツ。。。。など野菜にも多く含まれている)
-「枝豆」はおすすめ、キヌア、チアシードなどもよい

ステップ3:たんぱく質の摂取を減らす
-たんぱく質は必要。総カロリーの20~30パーセントをたんぱく質で
-高たんぱくをうたう加工食費は不要

ステップ4:いい脂肪をもっと食べる
-天然の資質を多く含むものがよい(オリーブオイル、バター、ヤシ油、牛脂など)
-オリーブオイルはヴァージンオイルを選ぶ
ーナッツ、乳製品、アボカドに、いい脂質が豊富に含まれている

ステップ5:食物繊維、酢をもっととる
-コンニャクがよい

上記は何を食べたらよいかであり、さらに重要なのはいつ食べるかである
・食事と食事の間隔は長いほうがよい
・そのために断食(ファスティング)が手段としてある(24時間、36時間のファスティングを週の生活に取り入れる方法が紹介)

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tag : 世界最新の太らないカラダ

『ウミウシという生き方』(東海大学出版会)

タイトルは多少哲学や認知科学っぽくもあるが(なんとなく『コウモリであるとはどのようなことか』というタイトルを思い出したり)、きわめて濃い生物学の本。
ウミウシの美しい姿を眺めるだけの写真集として考えてもよいくらい、豊富で多様なウミウシのカラー写真が満載。

デイビッド・W・ベ-レンス『ウミウシという生き方 行動と生態』。東海大学出版会。2019

「ネバネバした小さなナメクジ」(著者の「はじめに」)とみなされていたウミウシが脚光を浴び、人気を集めている。
そんなウミウシの行動・生態があますところなく書かれているのが本書。

ウミウシの分類
・ウミウシは軟体動物門の中の腹足網-異鰓亜網-後鰓類(ウミウシ)
 -ちなみに前鰓類にはカタツムリや巻貝が含まれる
 -ウミウシは海洋環境にしか見つかっていない
 -ねじれ戻りという形態学的な特徴があり、殻は薄い・小さい・ない(p.5の体内に殻をもつウミウシの写真にびっくり!)
 -雌雄同体(これがまた独特な繁殖活動につながる)
 -アメフラシは後鰓類の中の無楯類。海ウサギという英名を持つ
 -分類のところでは29ページまで、これでもかというくらい形も色も様々なウミウシたちの写真が出ており、それを見るだけでも。。

ウミウシの感覚と呼吸
・全体的にはあまり視覚は発達していない
・触覚による嗅覚があると考えられる
・聴覚については、ウミウシは人間同様に耳石を持っていることが特徴。これが空間定位にかかわっているのではないか
・味覚は、味蕾はなく、触手などで餌の発散する化合物を感知してるのではないか
・呼吸のための鰓が発達。

ここからウミウシの行動(匍匐・追尾(観たことないですが某映画を思い出すような。。)・遊泳・浮遊・穴堀りなどが紹介され、その次に摂餌について書かれる。
摂餌の中に書かれている「太陽光を利用するウミウシ」(p.71)はかなり特徴的。星新一の作品で人間が光合成で栄養をとるようになった作品があった気がするが、それを思い出させた。
・一部のウミウシは、体内に光合成藻を蓄え、生きた葉緑体の光合成により栄養を得ている
・ウミウシが餌とするものはウミウシにより多様(植物、動物、そして共食い)

ウミウシの繁殖
・雌雄同体であるが自家受精するのは1種のみ。他は繁殖に別個体を必要としている
・互いに互いの生殖器を相手の生殖管に入れて精子を交換して受精。。。なのだが、交尾中に確実に一緒にいられるように生殖器が独特なメカニズムをもつものもある(刺があり一度入ると抜けにくいなど)

この後は外敵に対する防御(刺や遊泳、分泌物など)や、擬態・変色などの行動、他の生物との共生などが書かれる。

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読み進むにつれ、ウミウシ=アメフラシのことだよな。。。と思っていた自分の知識の貧しさを恥じ、ウミウシの美しい写真に魅了されながら、その多様性への驚きが深まる。「ウミウシ、すげー」

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『幻獣辞典』 (河出文庫)

世のなかに存在していないはずの幻獣たちも、こう一気に読んでいると視界の片隅にチラリと入ってくるような気も。。

ホルヘ・ルイス ボルヘス 『幻獣辞典』 。河出文庫。2015(文庫版)

洋の東西、時代を問わず、文学などの文に残された幻獣を紹介する一冊。
日本の幻獣では八岐大蛇が現れたり、中国の幻獣は麒麟や竜など。インドの神話の中のガルーダやナーガが出てくる一方、西洋のドラゴンやニンフなど有名どころも登場する。
そして、それ以上に現れる有名無名の幻獣たち。。。ミルメコレオ、カトブレパス、ホチガン、クジャタ。。。

文字の中から幻獣を想像するもしないも読者の自由。

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読んだ本からオススメの本を、半分備忘録的に記録します~

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